蝿の王のレビュー・感想・評価
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人間の本質
1991年イギリス映画 MGM 原作ベース 無人島での男子軍団漂流生活 生への壮絶な戦い フランクルの「夜と霧」を思い出させる 人の極限下において見せるそれぞれの性質 十代前半の少年達を視覚的に見れます。 字幕。 原作は、ウィリアム・ゴールディングさん。
徒党を組んでイキがる
人間、誰もが群れると思考が停止して判断基準が鈍り思い掛けない行動にソレが人としての本質なのか?環境が変われば仕方がないと言えるのか? カメレオンの子と近眼デブっちょの描写は残酷極まりなくショックがデカい。 こんな無法地帯に置かれたら大人も子供も関係無く同じような行動を取ってしまうのだろうか。 正しい者ほど生き延びるのが困難であり善と悪の境界線が理不尽に歪んで行く。 秩序があるからこそ平和に暮らせるのだろう。
メタルギアソリッドVの補完として鑑賞。
MGSVファントムペインというゲームに於いて、収録されることのなかった幻のエピソードがあります。 そのタイトルこそ正に「蠅の王国」。 本エピソードは 1954年出版のウィリアム・ゴールディングの小説、「蝿の王」の影響を強く受けているとされ、いつか読みたいと思っていました。 実際に見てみると、想像以上に重いテーマに驚かされます。 子供達が残された無人島。 大人不在の世界で、不要な者は排斥され全体主義になっていくさまは社会の縮図そのもので、MGSV第2章におけるマザーベースにも通づる内容でした。 小島監督が蠅の王国で何を描こうとしていたのか? その一端を垣間見れた気がしました。
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