背徳の囁きのレビュー・感想・評価
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後味の悪いポリス・ストーリー
リチャード・ギアの悪徳警官なんて誰が観たいのか?、往々にして2枚目俳優はルックス頼りの大根役者と見られがち、役者の幅を広げる為とそそのかされたのか、初の悪役に臨んでいる。
プロットはいたって単純、「LAコンフィデンシャル」を引き合いにするまでもなくロス市警とくれば汚職警官の温床というのが相場だが本作は組織ぐるみというより悪徳警官(リチャード・ギア)と内務調査官(アンディ・ガルシア)の対決劇に仕立てています。
内務調査が入ると口封じに仲間を殺す非道ぶり、女たらしでバツ3、8人の子持ち、子供の為なら何でもやるさと捨て台詞を吐くが、汚職はミルク代稼ぎと言う訳でもないだろう、リチャード・ギアだから少しはエキスキューズが欲しかったのでしょう。
なんとも後味の悪いポリス・ストーリーでした。
内務調査室。警察の汚職率が低いのもこの課のおかげだ。と自負している課。
麻薬捜査中、リチャード・ギアが同僚の誤射した被害者にナイフを持たせる冒頭シーンによって緊張感が高まる。「でっちあげは誰でもやってることさ」と自嘲めいた口調。一見して真面目な警官の裏なんてなかなか見抜けるものじゃない。
あらすじを読んだ限りでは社会派映画のようなイメージを持ったのですが、フタをあけてみると銃撃アクションごりおしのB級映画といった感じ。また、キャッチコピーにもあったように2人の俳優によって集客を狙ったような雰囲気もあり、それほど面白いものじゃなかった。ガルシアの妻を寝取ったような男だから、何が社会派なんだか・・・
最後も異常性格犯罪者と戦うガルシアといった構図で、ハードボイルド調になってたりして、後味はすっきりなんですが、「お前の妻を抱いたぜー」とかいう言葉に悩む小心者がよくぞまぁ強くなったものだ。
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