劇場公開日 1993年12月11日

「孤独な男と孤独な少年」パーフェクト ワールド ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5孤独な男と孤独な少年

2014年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

イーストウッド監督の映画には、いつも考えさせられます。
脱獄囚(ケヴィン・コスナー)が少年(T・J・ローサー)を人質に逃げる中で、2人の友情が深まっていく物語です。本作の魅力は、2人とも孤独な人生を歩んでいたということ。コスナーは本当に優しい心の持ち主でした。特に子どもに暴力を振るう者には厳しく、その光景を見ると居ても立ってもいられなくなってしまうほど。そんな男が孤独な少年と一緒にいたら、そりゃあ助けてやりたいと思うはずです。
しかし、彼には追手(イーストウッド演じる署長一味)から逃れる必要があるのです。そして彼らが初めて対面した時、この作品の真意を知ることになります。
果たして私たちが善だと思っているもの、悪だと思っているものは正しいのだろうか?様々な感情が交差するヒューマン・ドラマです。

ハットコック