劇場公開日 1981年8月29日

「そりゃ怨むよね。」バーニング うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5そりゃ怨むよね。

2020年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アル中のクロプシー、キャンプに来た子どもを苛めたらガキどもの報復で大火傷してしまう。
普通に考えりゃそんなキャンプ場に不適切な奴を管理人にしてたものだと思う。絶対クレーム殺到してるわ(笑)

しかし子どものした事とは言え、生死の境をさ迷った後、5年後に退院。

報復するならあの時のガキどもにするべきだろうけど、退院したらまずは性欲を満たそうとするも全身火傷の見た目が酷かったから娼婦が拒絶、娼婦のブヨブヨのお腹(笑)を刃物でグリグリして殺害しちゃう。

そしてこの時代の定番、キャンプ場に物語が移っていく。
中学生位の子どもを引き連れキャンプ場に来た面々。
サマーキャンプって何で強制的なんかわからんけど、いじめられっこのアルフレッドが覗きして怒られり、友達居ないとか言いながら結構仲良い友達いていじめっこのグレイザーに仕返ししてもそんなに報復してこないとか、仲が良いシーンが多くて、今の陰湿なイジメとは随分違う(笑)
ノゾキの後なのに女子がアルフレッドを湖に突き落としたグレイザーに酷いと言ったり凄い寛容だ。
と…ここまでは青春映画っぽい(笑)

しかしこの牧歌的な映画の特筆すべき点は女性陣の脱ぎっぷりである。
成長期の裸体を惜しみ無くさらすので当時のティーンエイジャーなら喜んで観たのではないだろうか?

だが、目立つのはその辺までで、その後は定番の殺害シーンが続く。
わざわざカヌーで移動した所でカヌーを奪い、湖の中の森林地帯に閉じ込めるなど手の込んだ事をする割には筏を作った連中を待ち伏せし、さらに電光石火で引き返して子どもの惨殺を繰り返すなど雑な展開。
襲ってくるシーンもブラフ的なシーンと本人が現れ植木バサミでザックザクやってしまいかのどちらかで演出の種類が少ない。
まぁ、そりゃそうだ。
クロプシーからすれば大して恨みもない相手をただ殺すだけでそんなに盛り上がる訳ない。

で、5年前の因縁はどうした?となってくる。
引率者のトッドがその相手でラストは直接対決になる。
しかし!ここまで火傷したクロプシー…の顔出し無しで引っ張ると言う我慢強さ。

裸は出し惜しみしないのにクロプシーの出し惜しみはすると言う…。
ラストはサマーキャンプで怖い話を聞かせているシーンで終わります。
好評なら続編出来たかな?

作品としてはありがちな出来ですが、こう言うホラーの定石通りの展開で、盛ってる若者は殺されます。
特殊メイクや小道具も今観ると安っぽいですが、悪くありません。
若いキャストたちがホントに楽しそうに撮られてる感じは好感すら持てます。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)