「Never say, never again. 番外編‼️」ネバーセイ・ネバーアゲイン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Never say, never again. 番外編‼️
2021年公開のボンド25作目に向けて見直し007。初代コネリー・ボンドの番外編「ネバーセイ・ネバーアゲイン」です。うお!ショーン・コネリーがメッチャ歳食ってる!!(゜ロ゜ノ)ノそれもそのはず、最後に出た作品から12年も歳月が流れていた模様です。んー、ショーン・コネリー何故引き受けたんだろう?なんだか巨額のお金が動いてそう。
あ、キム・ベイシンガーってボンドガールだったんですね。でも、キム・ベイシンガーより悪女のファティマさんの方がインパクトあります。運転中の車に蛇を投げ込んで事故を起こさせて口封じをするって発想がスゴいです。後、スクーバダイビング中にサメに襲わせたりとわざわざ動物に頼るのは何故でしょう?ってか、007シリーズってサメ好きだな⁉️本家のジョーズよりサメ好きそう。
ドミノをマッサージして鼻の下を伸ばしてたボンドさんもさることながら、敵のラルゴさんも覗きが趣味だったりして気持ち悪いです。
前半ダイエットや良くわからなないゲームしてたりで、ちょっとかったるいなぁっと思っていたのですが、後半に荒唐無稽さが増してくると俄然面白くなってきます。バイクでのチェイスからファティマさんがぶっ飛んだり、ミサイルから飛び出る推進力のない空飛ぶ乗り物が出てきたり。無理して作らなくても良かった感もある番外編なのですが、これはこれでハチャメチャなのが楽しめました。
あ!そう言えばスペクターは投げっぱなしだ‼️
コネリー復帰の理由は「巻き込まれた」って感じです。
元々、「映画サンダーボール作戦」の共同執筆者だったケヴィン・マクローリーが「サンダーボール作戦」に自分の名がクレジットされていない!と訴訟。
あれこれあって、イオンプロ側は「クレジットするから、今後10年間は勝手に007を作らないでくれ」と提示。マクローリーは「それなら、スペクターとブロフェルドの著作権は自分にあるからそれを使うな!」と。その為、ムーアボンドにスペクターは出ません。
で、契約の10年が過ぎたので、マクローリーはさっそく007を作ろうとします。で、共同製作者としてコネリーに話を持ちかけました。しかし、この時の脚本がまた訴訟裁判沙汰に。マクローリーには余裕がなくなり、この時点でコネリーは製作総指揮、総監督、脚本を担当してましたが、これで役者や監督、スタッフすべての人選、最終編集権など、制作の全権がコネリーのものとなります。その代わり、制作費もほぼコネリーが出してます。
話は動き出してますから止められない。マクローリーが敗訴した脚本は使えないからコネリーの指揮ですべて書き直し、俳優はムーアを想定してました。ムーアがユアアイズオンリーで引退宣言していたからです。
でも、ここでイオンプロが大金積んで、ムーアにもう一作出演する事を納得させたんですね。
ネバーセイの話は、まだムーアに正式には来ていなかった。
それで、ムーアを先に取られちゃったから、コネリーは自分で出演せざるを得なくなった。
コネリーとムーアは親友だから、世の中がこんな大袈裟な「007対決」になるとは、当事者2人は思っていなくて、お互いに軽い気持ちだったそうです。
だから2人とも、マクローリーとイオンプロの争いに巻き込まれただけ、って感じなんですね。
長文失礼しましたー