「面白うてやがて悲しく愛おしい小品」熱帯魚 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
面白うてやがて悲しく愛おしい小品
日本以上にキビシー台湾の受験戦争が背景なんだけど、主人公のガキの妄想と言うか願望がアホらしくて、それでいて妙に身につまされるようで笑えます。でも後半にド田舎に舞台が変わってから、そこに暮らす人たちのすごい貧困さや勉強したくてもできない子の辛さがグサっときました。格差社会を風刺しながらも、主人公たちへの監督の視線はあくまでも優しく温かいです。
なんか、可愛くて愛おしく胸の奥深くでいつまでも小さく輝いているような作品でした。
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