「良くも悪くもスコセッシワールド」ニューヨーク・ニューヨーク キース@Keithさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもスコセッシワールド
「メジャーコードには君が必要だ」というセリフがとても印象的で、深読みするとマイナーコードには必要でないとも受け取れ、この物語の本質を捉えているのかなと思わせる。
恋愛の心理描写は端折ってる印象を受けたり、共感できないような場面も多々あるのだが、破天荒でムナクソ悪い役を演じたデ・ニーロはセリフがなくても表情だけで十分伝わってきてさすがです。ただデ・ニーロじゃなかったらまた印象の違う作品になったろうなと感じ、他の演者で観たかったような気もしました。
終盤はミュージカル調になっていき、心情を語っている歌詞が非常にしっくりきて楽曲とともに素晴らしかった。ただ尺の長さや作風は良くも悪くもスコセッシだな~と思わせ、評価が分かれるところだとは思う。
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