「元祖少女漫画のビジュアル」肉体の悪魔(1947) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
元祖少女漫画のビジュアル
邦題が刺激的な原作小説は未読だが、魅力的な俳優陣によって演じられることにより実写化の意義が高い作品だと思った。
当時24、25のジェラール・フィリップは17歳の役を演ることを心配したらしいが、細面な顔立ちに現れる屈託のない笑顔が眩しくて、彼が演ることによってむしろ主人公は美しく強引であざとく、でも爽やかで屈託がない最強の生きものになった。こんな高校生に言い寄られたら、そこら辺の世間体や倫理観など吹っ飛んでしまうのもやむを得ないような…。結果として女性は「子供を二人」抱えることになるので、その代償はあまりにも高いのだが…。
コメントする