にがい米のレビュー・感想・評価
全2件を表示
「にがい米」の紹介グラビアは必ずシルヴァーナ・マンガーノ!
野性的でグラマラスと紹介される
シルヴァーナ・マンガーノだが、
かつて私が観たのは
パゾリーニの「アポロンの地獄」や
ヴィスコンティの各作品などでの、
どちらかと言うと敗退的ムードの彼女
だった。しかし、彼女の若さ爆発的この作品
をついに観ることが出来た。
しかし、この映画でまず驚かされるのは、
冒頭での田植えシーンだ。
日本では家族やせいぜい一族単位での耕作
を思い浮かべるが、
イタリアでの出稼ぎ労働者による
この集団耕作は、
戦後期の一時的な対応だったのだろうか。
また、ソフィア・ローレンの映画を通して、
何となくイタリア女性のたくましさを
目の当たりしてきたが、
この作品でも同様に感じさせられた。
さて、この作品での
若いシルヴァーナ・マンガーノだが、
目元等にしっかりと後年の映画での
彼女と同じ面影を確認出来たのは
嬉しい限り。
話は、相当な悪の男性と発展途上の女性が
出会った悲劇とのありがちな内容で、
その悲劇への展開も平板の域の範疇内。
また、彼女のこの作品でのウエイトも1/4か、
せいぜい1/2なのだが、
あたかも「にがい米」は
“シルヴァーナ・マンガーノの映画”
のごとく紹介される位の彼女の肉体的存在感
を確認出来た鑑賞となった。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全2件を表示