劇場公開日 2022年9月23日

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「はっきりノーというフランスの女の子」なまいきシャルロット ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5はっきりノーというフランスの女の子

2020年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

コロナウイルス拡大で外出自粛要請が出る中、「私の人生を変えた映画」とラジオで紹介されていて、ちょっと観てみようかという気持ちで鑑賞。
シャルロット・ゲンズブールはパリジェンヌを体現する人と言われているけれど、有名人の子どもという割には華がない…(すみません)という印象しかなかったので、何か光るものを持っているのだろうかと期待を込めて鑑賞。
13歳は日本でいうと中学1年生。自分の力では経済的独立もならず、つまりは住む場所やライフスタイルを選ぶこともできず、周りの意地悪な大人たちにことごとく否定されながら、イライラ、ムシャクシャが募るのがわかる。誰でもこのぐらいの歳に家出したくなったり自由が欲しくなったりしたのではないだろうか。
とはいえ、大人になったところで生活のために働き続けなければならず、シャルロットのようブーたれてばかりはいられない。大人になって自由になったとは言い難いが、選べる部分は確かにある。
印象的だったのは、シャルロットがノーとよく発することだ。嫌なものははっきり断る。フランス人は小さい頃から自分の意思を大切にし伝える訓練ができているのだろうか。少女が大人の男に誘われ襲われかける危ういシーンがあったが、周りや大人に気を遣い、意思を表せない日本の子どもだったら固まってしまうだろう。子どものノーを生意気、と捉えず尊重することが子どもが自分自身を守るためにも大切なことなんだなと思った。シャルロットの思春期のみずみずしい映画。

ピンクマティーニ