劇場公開日 2022年9月23日

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「10年後には225センチの大女になるぞ、シャルロット!」なまいきシャルロット kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.010年後には225センチの大女になるぞ、シャルロット!

2020年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ずっと観たかった作品なのに、35年経ってから初めて見たことになった。今でこそ大女優&歌手といったイメージがあるが、当時はロリコン向け女優だとばかり思っていた。そう、ブルック・シールズやナスターシャ・キンスキーといった女優と同系列に見ていたのだ。

 で、今見てもやっぱりロリコン親父向けの作品だとしか思えない。胸チラはあるし、意味のないくらいドアップ映像があったりで、そんな13歳の少女にキスをしたがる船員&旋盤工の男も犯罪者クラスにしか思えないほど。さらにロリコン度はルルというもっと若い少女の天真爛漫な裸にまで及ぶのだ。綺麗だとは思うが、天才美少女ピアニストのクララ・ボーマンの方がかなり魅力的だ。大金持ちなのに人を見下さない、思いやりのある子だった。

 大人になり切れない少女の揺れる心。性的にも男になんて興味ない少女。とにかく今の家族の存在をすべて否定して、自分を見つけ出そうともがきあがいてるシャルロットの描写はとてもいい。同性愛志向ではないにしろ、セクシャルな面すら興味はないのだ。しかし、「私の付き人になって」と言われても、何をすればいいのかもわかってない。“付き人”の意味をこっそり辞書で引いたりするほど、今の生き方と違う“何か”を求めていただけだ。

 不思議な雰囲気は体が弱そうだという点。シャルロットもよく貧血か暑さによるものか、よく倒れるし、ルルに至っては興奮すると吐血までしてしまう。病弱なのにほぼ裸でわけのわからない遊びをしていたりする光景も興味深かったりするが、やっぱりクライマックスでの叫びは今までに見たことのない驚愕シーンだった。終盤は謎となるシーンが多すぎますが、この謎が印象に残るんですね・・・

kossy