砦の29人のレビュー・感想・評価
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「ソルジャー・ブルー」への過程的作品か…
私にとっては幻の映画だった
「ソルジャー・ブルー」が
ようやく観れた結果、この映画も
ラルフ・ネルソン監督作品と知り鑑賞。
しかし、この作品名は原題も原題だが、
29人の兵隊数から発想しただけに感じる
全くのセンスの欠けた邦題に思える。
主役の男女それぞれの異民族との異性交流と
それを妨げる理不尽な人種差別意識、
拉致で引き裂かれた夫婦愛の復活と終焉、
騎兵隊士官の統率力の発揮と頓挫、
先住民の保留地強制移住に対する反発蜂起、
等々パラレルに織り込まれたが、
全てが中途半端で
混血の赤ん坊に
次の時代の希望を託したものの、
残念ながら作品としての出来は
まとまりが悪く
二流レベルに留まったイメージだ。
「野のユリ」「まごころを君に」の
ラルフ・ネルソン監督作品にしては
余りにも論点が散漫な印象だが、
西部劇としてはその反省から、
あの問題作「ソルジャー・ブルー」が
生まれたのだとしたら
意味ある作品でもあったのかなと思った。
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