「「そうだ、カンフーを観よう」 映画ってこのくらいがちょうどいいんだよ!と思う作品。」ドランクモンキー 酔拳 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
「そうだ、カンフーを観よう」 映画ってこのくらいがちょうどいいんだよ!と思う作品。
なんか、思いっきり「バカバカしい映画」を“サクっと”観たい気分になって。
難解だった(そうかぁ?)『秘密の森の、その向こう』を観て、頭こんがらがった後でしたので。
“サクっと”バカバカしいといえば古臭い香港映画。←失礼やぞ!
洗練された『少林サッカー』とか、ましてや香港ノワールの代表作『男たちの挽歌』などとは違って。
この作品、初見はTVの“ゴールデン洋画劇場”だったです。懐かしぇ。石丸博也吹替の。
そう、ジャッキー=石丸さんなんですよね。てか、むしろ石丸博也=ジャッキーかも。
大変面白かった作品だったので、後にリバイバル上映を劇場に観に行ったです。
調べてみると、年代的に多分『蛇拳』『笑拳』との三本同時上映の「ジャッキー大会」を。
再鑑賞して、やっぱり一番強く心に残ったこと。
それは「映画ってこのくらいがちょうどええねん!」です。時間も111分じゃないですか。ゾロ目の。
ポリシーよりも客のウケを!アートなんか犬が喰え!みたいな。
アイロニーじゃないです。正直者です。みんなやってんじゃねぇか。
おちゃらけた主人公のコメディ―劇→めっちゃ強い悪役登場→イキった主人公、一敗地に塗れる→主人公、師匠(何故かいつもユエン・シャオティエン)と出会う→猛特訓で新拳法を会得→リターンマッチで勝利→“終劇”ドーン!(余韻なんかクソ喰らえ!)
うん!これだよ!この潔すぎるテンプレワンパターンだよ!これを観たかったんだよ!久しぶりに!
でもね…香港カンフー映画といえば、食べ物の雑な扱いが、生理的にちょっとNGだったりするんですよね。
本作でもジャッキーのお行儀の悪いこと悪いこと。
音楽についても触れておきますね。TV放映ver.だったのか、劇場で観たver.だったのかの記憶が定かではないのですが。
四人囃子による主題歌「カンフー・ジョン」が、クライマックスで使われていたと思うです。この軽快な歌がコミカルな劇に合っていて好きなんですが、手持ちのセル版DVDには未挿入なんですね。惜しぇ。
ちなみにジャッキー映画の拳法って詠春拳なの?『イップ・マン』と、よく似てるから。
両腕を棒のように振り回す“ブン!ブブン!タン!タタン!”って、あり得ないSEがリズミカルなアクションと相まって心地いいです。
『刃牙道』で宮本武蔵が愚地独歩に言い放つところの「武というよりは舞。舞踊だな」→「なんだァ?てめェ…」みたいな。また訳わからんこと書いてごめんなさい。
このジャッキーアクション。OK出るまでどのくらいテイク繰り返したんだろう?っていつも思うです。
観察してみると、コマ落としで誤魔化してもいないし。
調べてみたです。ブルース・リーやジャッキーは、そのコマ落とし撮影自体に反感を持っていたらしいですね。
一見滑稽に見えるジャッキーアクションも、当時の制作陣がリアリズムを求めたアクションの新境地だったのかな?とか思って。後にジャッキーも監督を務める際、その魂を受け継いだのかな?とか思って。←私のくせになんか難しげなこと言ったっぽい
いいこと言ったっぽいところから、ボロ出さないうちに今回のレビューをお開きとさせていただきますね。
ここのところ長文続きなので。
「レビューってこのくらいがちょうどええねん!」この手の作品ってネタバレも何もないですよね。
ちなみに私はお酒の一切がダメです。
【終劇】ドーン!
野球十兵衛、さん共感&コメントありがとうございます!
ジャッキーの作品は年代によって吹替え声優が替ったりしたりするので、その時代に応じて楽しむことができますね~
字幕でも結構変わったりするので印象的な台詞は覚えておいたほうがいいかもです。
あき240さん。こんばんは。駄文にお付き合いさせてしまった上に、フォロー返しありがとうございます。
こんな感じのレビューを綴って、お恥ずかしい限りです。