「ラブストーリー・ホラー」ドラキュラ(1992) talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブストーリー・ホラー
登場人物にゲイリー・オールドマンとアンソニー・ホプキンスの名前があったので見始めた。少ししてドラキュラ伯爵の話だとわかり、若いキアヌ・リーブスが出ていて驚き、美しい衣装だなあと思ったら石岡瑛子さんがコスチューム担当であることが分かって感動し、最後の最後で監督がコッポラと知ってとてもびっくりした。
ドラキュラ映画を系統だって見ていないのでわかっていないのが残念だったが、400年を超えたラブストーリーであるとは想像していなかったのでかなり感動した。エリザベータ&ミナ役は適役、オールドマンはオールドマンだと最後までわからなかったが素晴らしかった。
「羊たちの沈黙」が1991年、その翌年がこの映画。吸血鬼になった女性3人の首が切り落とされた直後に映るのは、テーブルに置かれた肉料理のアップ。ヘルシング教授=ホプキンスもテーブルにいる。お肉が切り分けられる。何のお肉ですか・・・😱
19世紀末の都会ロンドンの様子は、リンチ監督の「エレファントマン」の世界だった。活動写真、蒸気機関車、キュリー夫人初めとする科学そして医学の進歩、あやしげではあるが深層心理学など、黒ずんで煤だらけの都会の描写が素晴らしかった。最後のミナの決断は、エリザベータと袂を分かち過去との決別でもあった。コスチュームものの映画はいいなあ、好きだなあと思った。
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