劇場公開日 1966年6月18日

「凍てつく冬のロシアの雪景色で 観てて寒くなる、映画化不可能と言われ...」ドクトル・ジバゴ(1965) ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5凍てつく冬のロシアの雪景色で 観てて寒くなる、映画化不可能と言われ...

2025年2月19日
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鑑賞方法:映画館

凍てつく冬のロシアの雪景色で 観てて寒くなる、映画化不可能と言われた原作の超大作映画。
最初の序章の音楽だけの数分間はスクリーンが真っ黒で退屈で「何か景色を見せて欲しい」と思ったのは私だけでは無いはず。(映画館では4分間半真っ黒で、何故かU-NEXTでは映像があり、2月放送のNHK-BSでは本編のハイライト画像が流れてネタバレ状態)しかしそこからの3時間は引き込まれ「映画化のゴーサインが良く出たなぁー」と思う位の内容の映像が数々出て来る。とてつもない制作費が掛かったはず。イタリアのプロデューサー カルロ・ポンティの手腕だろう。
中盤のシーンで、母親が列車に子どもを乗せて自分も飛び乗る撮影で女優の足が切断された事故を知ってるので見てて心臓が "ギュッ" となる。
リーン監督は撮影を中断せずに代役を立てて直ぐに続行し、その後負傷した女優の面倒をみてたらしい。
映像の編集も凄くてラーラとコマロフスキーのダンスシーンからテーブルで向き合うシーンへの編集はビックリする。始めから計画してたのか? でないと無理だろう。
スピルバーグが影響を受けてるらしい。
もしかすると撮影監督エマニュエル・ルベツキも?

原作のパステルナークに今作で1958年ノーベル文学賞受賞が決定したがソ連共産党にとって「侮辱的で許しがたい出来事である」としてKGBとソ連作家同盟による反対運動の末、パステルナークは受賞の為に国外に亡命まではしたくなくて受賞式を辞退した。

午前10時の映画祭 14

ナイン・わんわん
トミーさんのコメント
2025年2月19日

共感ありがとうございます。
一シーンの所要時間が絶妙だとも思いますね。序盤の竜騎兵の鎮圧とか赤い特別列車が通過する所とか。

トミー
トミーさんのコメント
2025年2月19日

どうなんですかね?劇は詳しくないので各々飲物を摂りささやき合いながら、上映開始に備えるって感じなんでしょうか?ライブ開演前と似た雰囲気がありますね、ライブだと関係ない曲がガンガン鳴ってますが。

トミー