劇場公開日 1966年6月18日

「名作なのは間違いない。観るたびに気づくことがある。何度も鑑賞しているとその度に」ドクトル・ジバゴ(1965) いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5名作なのは間違いない。観るたびに気づくことがある。何度も鑑賞しているとその度に

2025年2月17日
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鑑賞方法:映画館

スクリーンで観るのは、何十年振りだろう。テレビ画面ではやはり物足りない。スクリーン画面で鑑賞する映画だ。私が映画ベスト5の4位にしている作品。この映画が好きで、原作を苦労して読んだ。私には映画ほどの面白さを感じなかった。もう、何年も前の事だから、今読むと違う感想を持つかもしれない。
今回、気づいたのは序曲の陳腐さと演奏の出来の悪さ。ジバコの人物造形。ただの善人で深みがない。もちろん、オマー・シャリフの演技には問題なし。コマロフスキーやストレイリニコフの人物造形がいい。この作品に出演する役者の演技は、皆素晴らしい。それと詩人なのに、劇中で1度も読み上げられないのは、おかしい。上映中、私は何度も涙が滲んだが、ラストで大きな感動を得られないのは何故だろう。原作を読んだのは何年も前で、殆ど忘れている。パステルナークは本来詩人であって、たしか小説を書いたのは始めてだったと記憶している。
ジュリー・クリスティはいちばん綺麗な時を写され、映画史に永遠に残るだろう。

いなかびと
かばこさんのコメント
2025年2月17日

共感とコメントありがとうございます。
人生のほんの一瞬、一番キレイな時のジュリー・クリスティを映像に収めたことも、映画的な奇跡なんだと思いました。

かばこ