劇場公開日 1977年7月2日

遠すぎた橋のレビュー・感想・評価

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3.50134 お上の顔色を窺うと碌なことにならん

2024年8月12日
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鑑賞方法:TV地上波

1977年公開
ジョンアディソンのマーチにのってオールスター大集結。
ロバートレッドフォード10分の出演で200百万ドルギャラ。
総製作費90億円
ただ中身はさっぱりわからん。
顔を知っているスターが出てくると
あーここは繋がってんねんな、とわかるが
なかなか難解でした。
70点
テレビ初鑑賞 1978年10月11日/18日『水曜ロードショー』

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NWFchamp1973

5.0とてつもない戦争映画!

2024年4月20日
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鑑賞方法:その他

楽しい

興奮

難しい

1977年公開。
封切と同時に劇場で鑑賞したが、あの映画を予備知識ナシに一回で理解できる人は地球外生命体と言えるのではないだろうか。。。

人名、地名、国名、所属部隊名、上下関係…etc

史上最大の空陸連携を実現し、華々しく大失敗に終わった「マーケット・ガーデン作戦」について詳細に理解した後に見ても、かなり苦労した。
この『遠すぎた橋』と『史上最大の作戦』は、完全にミリタリーマニア向け映画だ。

公開直後、洋の東西を問わず酷評され、賞らしい賞は何も得られなかった本作。
それでも私は戦争映画ジャンルでナンバーワンに挙げたい!
◆製作費分野でナンバーワン
◆主役級俳優の質と量でナンバーワン
◆リアリティー追求でナンバーワン
「戦争映画の三冠王」と呼ばせていただきたく。

評論家や観客の大多数は、「いや、わかりにくすぎやろ」と不満を感じたわけだが、私に言わせれば、「わかるまで見ればええやん」なのだ(笑)

監督のリチャード・アッテンボローは、名作『大脱走(1963年)』で準主役「ビッグX」ことロジャー・バートレッドを演じた人物だ。
後年、本作の低評価を見事にはねかえして、『ガンジー(1982年)』でアカデミー賞作品賞と監督賞を獲得した。

『遠すぎた橋』の製作費は、当時のレートで90億円。
巨額の製作費、贅沢にスターをキャスティングしただけに公開前から話題性は十分で、興行的には余裕の黒字だったようだ。
しかし、当時のお金で90億円、領収書だけでも大変な量だったに違いない(笑)
いったい、何に使ったのか?
答えは、ギャラと兵器・被服などミリタリーグッズだ。

当時のパンフレットで「14大スター」と紹介された主だった出演者だけピックアップしても、

◆ロバート・レッドフォード『明日に向って撃て!』
◆ジーン・ハックマン『フレンチ・コネクション』
◆ローレンス・オリヴィエ『ハムレット』
◆ライアン・オニール『ペーパームーン』
◆エドワード・フォックス『ジャッカルの日』
◆エリオット・グールド『M★A★S★H マッシュ』
◆マイケル・ケイン『アルフィー』
◆ダーク・ボガード『ベニスに死す』
◆ショーン・コネリー『007シリーズ』
◆ジェームズ・カーン『ゴッドファーザー』
◆アンソニー・ホプキンス『八点鐘が鳴るとき』
◆ハーディー・クリューガー『バリー・リンドン』
◆マクシミリアン・シェル『オデッサ・ファイル』
◆リブ・ウルマン『叫びとささやき』

多すぎますって(笑)

ちなみに最高額のギャラを得たのは、米第82空挺師団第504連隊第3大隊長クック少佐を演じたロバート・レッドフォードで、6億円だったと言われている。

戦闘シーンや膨大な車輌、兵器類もCGではない。
ホンモノかホンモノを擬したハリボテだ。
そりゃあ、カネがかかるはずだ。

次に、リアリティーに関して。

迫真の戦闘シーンや隙のない所作を再現できたのも、現代では考えられない理由がある。
英第1空挺師団長アーカート少将を演じたショーン・コネリー自身、実際の「マーケット・ガーデン作戦」に従軍していたのをはじめ、出演者やスタッフに戦争経験者がワンサカいた上に、同作戦に参加した将官・尉官クラスにも存命者が多数おり、本作の撮影に協力したからだ。

登場人物の一人である元将軍(公開時には亡くなっていた)の妻から「夫をあんな無能な人物に描くなんて!」と強硬なクレームがあったり、作戦発起人のモントゴメリー元帥が映画に現れないのは、健在だった元帥本人に忖度したからと言われている。

第二次世界大戦をこのレベルで描ける戦争映画は、もう作れない。

まだ見たことない、という方は
175分という超大作だが、ぜひ、繰り返し(笑)見てホンモノの戦争映画を感じてほしいのです。

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Haihai

2.0マーケット・ガーデン作戦

2021年5月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2021年5月1日
映画 #遠すぎた橋 (1977年)鑑賞

オールスターキャストと言えばこの映画
無謀な作戦のお話なのだが、オールスターキャストなので、そこそこ華やかなシーンがあり、悲壮感が足りないし、視点がぼやけてしまってる

そもそも、日本の戦争映画とは緊張感が違う
でも、日本は負けたんだよね

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とし

4.0大作は点で見る

2020年7月11日
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昔テレビで見た。
映画スター総出演で、それが売りで、それが趣旨でもあった。
すなわち、反戦や無謀な作戦の愚かしさを啓発する意図はあったとはいえ、スターを見ることに比重が置かれていて、ペーソスを云々する映画ではなかった──と思う。

監督はリチャードアッテンボロー。
大脱走でビックXといういかつい通称ながらあまり目立たない良識人の少佐を演じていた。
ナイトをもつイギリスの映画監督だが、正直なところリチャードアッテンボローの映画には固有性はなく、総じてプロデューサータイプの映画監督だった。
しかしそれはそれでいい。かれにはスターと予算を集約できる人望があった。

遠すぎた橋は、巷でみるオールスターの冠がぜんぜんオールスターになっていないことがわかる本物のオールスターだった。
ショーンコネリー、ジーンハックマン、ロバートレッドフォード、ローレンスオリヴィエ、マイケルケイン、アンソニーホプキンス、ダークボガード、ライアンオニール、エリオットグールド、ジェームズカーン、マクシミリアンシェル、デンホルムエリオット……。

おおぜいのスターを見せる映画ゆえに、それぞれに踏み込んだ描写はなかった。
それでも、エドワードフォックスが演じたホロックス中将に惹かれた。

豪放磊落。死ににゆく兵卒の気分をまったく理解していないのにエドワードフォックスはいい奴だった。馬鹿な上司なのにぜんぜん憎めなかった。厚顔だが明朗快活で闇がないのである。

ロバートデュバルのキルゴア中佐(地獄の黙示録)はベトナムでサーフィンをしたけれど、その厚顔とは違う、歪みのない、どこまでも理想主義の戦争屋、それがホロックス中将だった。

それをほんの数分の登場時間で体現してみせたのがエドワードフォックスだった。
とりわけ地上部隊の下士官たちにマーケットガーデン作戦の骨子を説明する集会のシーン。

ホロックスは下士官の拍手に迎えられ壇上に上がる。そこには大写しにしたベルギーとオランダの地図。
徒兵と車上兵と降下部隊のみで、ベルギーからオランダのアイントホーフェン→Veghel→Grave→ナイメーヘン→アーネム。約120キロの一本道に架かる五つの橋を占領し、ライン川にかかるドイツ国境に橋頭堡を仕掛けるのが最終目的だった。しかもそれは全行程がbehind the enemy lineだった。

彼はほとんどキューに見える長い指示棒をもって言う。
Gentlemen, this is a story that you shall tell your grandchildren, and mightily bored they’ll be.
『ジェントルマン!これは君らが孫に語れる大作戦だ!まあ退屈されるがね!』

ホロックス中将はじっさいに戦うひとびとの心配をまったく気にしない。みごとなまでの体制派司令官で作戦につゆほどの疑いも持ち合わせていなかった。
The plan is called “Operation Market Garden”. “Market” is the airborne element, and “Garden”, the ground forces. That’s us.
『名付けて「マーケットガーデン作戦」。マーケットは空挺部隊。ガーデンは俺たち地上部隊だ』

Speed is the vital factor.
『もっとも重要なのがスピードだ』

ホロックス中将は作戦行程を説明し、先頭にバンドルール少佐を指名する。
指名されたバンドルール(マイケルケイン)は隣席に小言。「けっ。また俺らかよ」
「なんか言ったかい?」とホロックス中将。

Delighted, sir, truly delighted.
『光栄ですマジでうれしいっす』

この集会のエドワードフォックスとマイケルケインのやりとりを、よく憶えている。

ホロックス中将は人を疑わない。
美男だが小柄、でもなんとなくおしゃれ。たたずまいがデイヴィッドボウイによく似ていて、不思議な存在感がある。かつ単純で明朗で、竹を割ったように世の中を理解し、プラス、イギリス人のユーモアを携えていた。

で、そのときから、エドワードフォックスがおきにいりになった。
多少ざんねんなのは、この映画にちょっとだけ出てくるホロックスのエドワードフォックスがいちばんいいことだ。

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津次郎

3.0「The Longest Day」の夢をもう一度と、当時のハリウッ...

2019年6月23日
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「The Longest Day」の夢をもう一度と、当時のハリウッドスターや名優をズラリと並べたけれど、何とも中途半端な映画に終わってしまった。

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もーさん

4.0見所は戦闘シーンではなく、作戦の準備の部分にこそあると思う

2019年6月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

「あの橋は遠すぎた」
史上最大の作戦にも勝ろうという大作戦の実施責任者の将軍が最後に簡単に切って捨てる
後方の安全で快適な邸宅風の司令部の居室の椅子にふんぞりかえっていうのだ
それも8,000人の部下を失った現場の指揮官の前で吐き捨てるのだ
大軍団を率いて後1マイルまで迫りながら、これ以上は無理とその指揮官の部隊の奮闘を見切った男だ
そして上は9割方成功したと満足していると大失敗までを湖塗し、それを認めさえしない
しかし彼の目はおどおどと泳いでおり決してそうは思っていない
そして次のシーンはその指揮官が負傷が重く撤退できずに残してきた敗残兵達にドイツ軍が迫るシーンとなる
その言葉を彼らが聞いたなら一体どう思うのか?
彼らはもはや完全に打ちのめされて無力感に放心状態になっており、自然に合唱となる讃美歌が哀れだ

そしてホルスト夫人と子供達が家財道具を載せた台車を牽く医師とともにあの美しかった邸宅が見るも無残に銃火で砕かれてしまい、そこから夕焼けの中をとぼとぼと逃れていくシーンで終わる

一握りの指導的立場の人間が甘い考えで大きな事業を起こそうとする時、その配下の大勢の部下だけでなく、ホルスト夫人が代表する周囲の人々まで、果ては平和で美しかった町々が丸ごと破壊され瓦礫と化してしまうその恐ろしさ

作戦の無謀さを知らせる貴重な情報を折角探ってくれたレジスタンスの少年までも銃火に倒れてしまう皮肉もまた虚しい

本作は作戦の準備、実施、結末の三部で構成されている

勇ましい戦闘シーンはその実施の部で、結末の部では一方的に連合軍がやられるだけのシーンが続く
物量と描写は戦争映画の中でも一二を争うものだろう

しかし見所は準備の部分にこそあると思う
現場の誰もがこの大作戦に危惧を抱き不安を覚えながら強硬に反対もできず、なし崩し的に作戦が実行されていく様は胃が痛くなる

このようなことは大きな組織の中枢に近いところにいた者なら誰もが経験することだろう
もしなければ大変に幸運か、これから経験するかだ

これから大きな組織の幹部に連なろうという若い人にこそ見て頂きたい映画だ

反面教師になるはずと思う
手柄を直ぐに挙げたくて調子の良いこという新任の経営幹部や、いい加減な目論見を経営幹部に吹き込む胡散臭いコンサルタントのプレゼンに疑問をぶつける、その勇気を持つ助けになると思う
本作の意義はそこにこそあると思う

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あき240

2.5もう少し分かりやすくしてほしい

2018年5月8日
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1977年に公開された映画としては、戦闘シーンも迫力あるしとてもよく出来てると思う映像は…

しかし、ストーリーが複雑すぎて、ヨーロッパの詳細な地理も頭に入ってないど素人が観ると、全くついていけない…。

また登場人物もやたらと多く、やたらに長い(約3時間!)いったい誰が主役なのかも最後までわからなかったので、あまり感情移入できず…。

史実に基づいての作品なので仕方ない部分もあるが、作戦全体を映画にするよりは、主要な指揮官1人2人くらいにスポットを当てて、もう少し短くまとめた方が大衆ウケはするのでは?!と感じた。

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Ren

3.5作戦の全体図が分り辛い

2015年11月29日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )

 大量動員して美術にも金をかけている戦闘場面の描写と映像は良く出来ているし、負傷者と敗残兵の描き方も良い。川を渡る場面で砲撃を受けている場面は残酷で迫力もあった。
 だがまず地理的な全体図の説明がないので、作戦がどのように進んでいるのかが頭に入ってこない。どこの橋の確保にどの部隊が行くのか、それはオランダのどこにあるのか、どのように作戦は進んでいくのかが掴めない。そのために途中経過においてもどの橋を押さえれば次の橋を担当する部隊の救援に行けるのかが分り辛い。多数の有名俳優も出演しているものの、彼らの掘り下げも浅い。そして結局この作戦がどうなったのかもはっきりさせない。強引な作戦の欠陥とその犠牲を描きたいのだろうが、何かと情報不足で不満が残る。

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Cape God