「甘すぎた計画」遠すぎた橋 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
甘すぎた計画
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そしてちょっと長すぎた話。
Operation Market Garden
無謀な計画で戦場に行くというのに、余裕こいたジョークを放ちまくり、前半は緊張感がありませんでした。そんなムードで観る落下傘部隊の大量パラシュートも、圧巻なのですが、何だか空に浮かぶクラゲの大群のようで…(^_^;)。
しかし、徐々にこんな筈じゃなかったという焦燥感が表れ、失策が確定的となる頃には、これぞ戦争の結果というべき絶望が表現されていました。
投入された部隊も多いし、登場人物も多いし、誰が何処で何をやっていて、何が必要で何に困っているのか、詳細が理解しにくかったです。
今や大御所の、そうそうたる豪華な俳優陣に惹かれて観ましたが、彼らは各部隊の指揮官で、どの部隊の話か判別するための目印という感じでした。
迫力ある戦車や戦闘機は見応えがあり、グロいシーンが案外少ない戦争映画だと思いました。都合良く全員英語を喋るような作品も多いですが、きちんと言語を分けていたのも良かったです。アクセントは段々曖昧になっていましたけど(^_^;)。
戦況が好転したからかも知れませんが、ナチスのBittrichは、敵軍の負傷者や捕虜に優しく、高潔な軍人のようでした。
この作戦を、英国は米国のせいにし、米国は英国の失敗と見ているようですが…、これは両国合作の作品なんですね。
英国とナチス、両者のトップは、部下の忠告に全く耳を貸しません。
上司がアホだと、部下は不幸になり、最悪命を落とします。戦場でなくても。
"Winning and losing is not our concern. Living or dying is."
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