「脇は隙がないほど固まっている」トゥルー・ロマンス keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
脇は隙がないほど固まっている
随所に散りばめられた映画への愛、ド派手なアクションシーンと吹き出す血潮、タランティーノ色が色濃くでた一作。
また、キャストの豪華さは見ての通りだが、キャスティングの上手さが素晴らしい。
エキセントリックな変人ぶりが光るオールドマン、ダメ男に成りきったブラピ、そして極めつけはウォーケン、デニス・ホッパー、名優同士の共演だ。
たった、数分間だが観ているものに有無を言わせぬ迫力があった。
あのシーンだけでも作品を一見する価値がある。
またパトリシア・アークエットもチャーミングで魅力的だ。
ストーリーは、完全なるハッピーエンドでタランティーノとしてはなかなか見ないものになっていた。(脚本だからか?)
トニー・スコットも今までムキムキの男臭い作品のイメージがあった。
また、哀愁漂う音楽も作品を悲しげに飾りつけていて良かった。
これ程に全ての要素が上手くマッチして1つになっている作品はそうそうないだろう。
コメントする