「新しい世界に踏み出すトゥルーマンと大衆の酷さの対比が秀逸」トゥルーマン・ショー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい世界に踏み出すトゥルーマンと大衆の酷さの対比が秀逸
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小さな街で平凡な保険員トゥルーマン。しかし彼の生活の一挙手一投足は全てテレビ放送されていて、彼以外は全て俳優、知らないのは本人だけ。しかし、死んだはずの父親がいきなり現れて・・・と言うストーリー。
サスペンスやアクションを好む私にとって、この手のドラマを鑑賞するのはとても珍しいことです。で結果として、鑑賞して良かったと思える佳作でした。
特異で斬新な設定、その設定に、道化師のように芝居がかった主人公の演技が絶妙にマッチしています。
死んだはずの父親(役)との出会いによる転調から、主人公の動揺や周囲に対する不信。そして、危険もあるが予定調和ではない世界へ踏み出す主人公。
彼を応援する劇中の視聴者同様に私も応援したくなりました。そして、直後に悪びれずにチャンネルをいじる視聴者に、大衆の酷さを感じました。
ただ、秀作というにはやや足りない印象です。本当の両親とか、恋人がショーの世界に侵入するなどがあれば、よりスリリングになったと思いますけど・・・逆に世界観を壊す可能性もあるかもしれませんね。
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