「"LightMyFire"」ドアーズ(1991) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"LightMyFire"
とにかくジム・モリソンを演じるヴァル・キルマーが大袈裟にも瓜二つ、ソックリ過ぎて何の違和感もなく本作の世界観に入っていける反面、劇中で描写される幻想的なトリップ映像が物語とリンクされ難い微妙な複雑さが作品全体を難解に捉えてしまう要因にも!?
バンド結成に至るメンバーとの関係性や"TheDoors"としての活動を端折りながらもテンポ良く描いているのが雑にさえ思えるし、恋人のパメラはヒロインにすらなれない存在感、単に破天荒でイカれた人物像が前面にジム・モリソンの生き様のみを物語の中心として、他は関わるその他大勢での扱い。
ヴァル・キルマー本人の声と思われる場面もチラホラと吹き替えがあるにしてもステージでの演奏シーンが多いのはジム・モリソンとしての演じるヴァル・キルマーに余程の自信があったからこそなのでワ!?
マイケル・マドセンやGenerationXのビリー・アイドルが脇役ながら印象に残り、アンディ・ウォーホルとニコの登場にTheVelvetUndergroundの曲が本作で流れる違和感が心地良い。
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