「気持ちは分かる」狼よさらば うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちは分かる
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明らかな強盗殺人をやる輩に手加減など無用。
被害者の身内なら加害しようとした輩に情状酌量の余地はないだろう。
まじめな営業マンだった主人公ポールが、妻を殺され、娘もめちゃくちゃにされ、嫌っていた銃を掴む。
最初の強盗を射殺した際は嘔吐していた彼がエスカレートしていく様に
市民感情も高まりをみせて犯罪に抵抗するエピソードも出始める。
有能なフランク刑事がしっかり的を絞った包囲網を敷き、ポールを見付けてしまうけれど、上司は犯罪率が下がっている事を理由に逮捕しない。
ラストの笑みとシューティングポーズは自警の結果による経験で得たものがそうさせたのだろうが、妻と旅行していた幸せだったあの頃の善良なポールが壊れてしまった姿にも見える。
物語の中でも作業員たちが賊を追いかけて過剰な攻撃を加えて骨折させるまでやっている。自警と言うのは自制が効かず、やり過ぎてしまうのはわかるし、原作は自警に対して否定的な意味合いだったようだが、映画では逆の方向で人気を得たのは皮肉か…。
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