「細部まで考えられた、娯楽映画」ディープ・ブルー(1999) pekepekeさんの映画レビュー(感想・評価)
細部まで考えられた、娯楽映画
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細部まで考えられた、娯楽映画
この映画は観客をドキドキさせることに常に気を配っており、
あらゆるシーンで小技を使用している。
例えば、サメがアクションを起こすが、キャラクター達は安全圏にいるといった場合に
キャラクターの一人をさっきまでサメがいた水に落とすことで、そこダイジョブなのもしかして?
と気を揉むような設計がなされている。
必ずサメが出る直前には観客の気をほかにそらすことを心掛け、
キャラクターの死ぬ順番も観客の予想道理、予想を外す。
これを半々ぐらいに恐らく調整しているのだろうという工夫がうかがえた。
この世界観において、キャラクターの個性も邪魔にならない程度で丁度よい。
世界のためと誤った選択をするが、自ら贖罪を果たす研究者。
金持ちだが、過去のトラウマを抱え、今回の事件でそれを受け入れ、前に進もうと決意する。
善でも悪でもない前科持ちが、世の中のために戦う
臆病者だったが、他者の勇気を見て自身も勇気を振り絞る
といった感じで、平たんではなく変化を見せるので、飽きが来ない
そして、変化したキャラクターは変化後即退場という使い捨てで出し惜しみはない。
そしてそういったキャラクター達に対して、
カンフルとして、1人だけがまったく変化を見せないという工夫が
キャラクターに対してもされている。
観客を楽しませることに全力をかけた映画だと感じた。
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