「I always wanted to see the frontier, before it's lost. まったり異文化交流」ダンス・ウィズ・ウルブズ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
I always wanted to see the frontier, before it's lost. まったり異文化交流
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午前10時の映画祭で観賞。三時間ある長い作品なのでちょっと敬遠していましたが、「今のタイミング逃すと暫く観ないだろうな」「映画好きを名乗る為の教養」という想いが沸き起こって観に行ってきました。やっぱりこういう作品は映画館で観たいですよね!
長い作品だけあってダンバース中尉とスー族とのやり取りとか、それはもうじっくり撮ってあります。テンポが早い最近の映画に慣れてると昔の映画って余計に長く感じてしまうのですが、そのじっくりした感じがまた1つの味なのでしょう。
「インディアンは差別用語なのでネイティブ・アメリカンと言いましょう」と変わった後の世代なのでインディアンと連呼される本作は先ずそこから違和感がありましたが、観てると「インディアン、カッケー!」ってなります。あんなにカッコいい文化なのに他者を理解しない白人に滅ぼされるのが残念でなりません。
観ているとスー族にどうしても感情移入してしまうわけなのですが、歴史ではインディアンは白人に虐殺されるって事を知ってたりもするわけじゃないですか。で、「虐殺されるシーンまであったらしんどいなぁ」っと思ってたら、そこまでなく最後は字幕で終わってたのでちょっと安心しました。
勿論本作は白人側から描いたファンタジーです。「実際はインディアン虐殺してたくせに」っていう意見もわからなくもないのですが、映画ですもん。夢見ましょうよ。本作からハリウッドにおける映画でのインディアンの描きかたも変わったと聞きます。そういった意味でも映画史において価値のある作品だと思いました。
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