「 すでにポーランドは数千万の死者を出し、ドイツ軍は調子に乗るばかり...」ダンケルク(1964) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
すでにポーランドは数千万の死者を出し、ドイツ軍は調子に乗るばかり...
すでにポーランドは数千万の死者を出し、ドイツ軍は調子に乗るばかり。フランスでもダンケルクの海岸に追い込まれた軍隊は為す術もなし。そんな状況下で同盟国であるイギリス軍は撤退することしか考えてない。相次ぐ空爆と砲撃により死者は増すばかりの悲惨な状況。火薬をふんだんに使った映像には圧倒されるが、古い映画だけあって音響効果が物足りない。
風刺をたっぷり使ったコミカルなタッチでもその中身は反戦映画。どことなく虚しく感じさせるベルモンドの雰囲気もいい。色男だけあって、民間人のジャンヌ(スパーク)とも仲良くなり、彼女が味方兵にレイプされそうになる現場に遭遇し、彼ら二人を射殺する。しかし、その後に彼女から求めてきて寝てしまったことにも虚しさを感じさせるのだ・・・
最後にはマイヤも壮絶な空襲によって死亡するのだが、結婚しようと言ったジャンヌが荷物を持って死んだ彼のもとへと歩いてくる姿が虚しくエンディングを迎えるのだ。
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