劇場公開日 1949年3月8日

「2時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です」打撃王 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.02時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です

2019年12月23日
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ラストシーンの引退セレモニーでのスピーチの台詞「今日、私は、自分をこの世で最も幸せな男だと思っています」はあまりにも有名
この台詞はアメリカ映画の名セリフベスト100にランクインしているとのことです

日本なら長嶋茂雄の現役引退のスピーチに匹敵するものです

というか、そのスピーチもセレモニーも本作を意識したものだったに違いありません

ベーブ・ルースに並ぶ野球の偉人の伝記ですが、野球一辺倒でもなく、家族愛、夫婦愛の物語でもあります

いつもはニヒルな二枚目役ばかりのゲイリー・クーパーが純朴な青年、愛妻家を演じるのは新鮮です

お母ちゃん、お父ちゃんと呼ぶのが一番しっくりする両親のやりとりの面白いこと!

テレサ・ライトの可愛らしくおどけるエリーの気が晴れて夫を元気づけてくれる良妻ぶり

米国にも嫁姑問題があり、空気を読むロッカールームがあるのも教えてくれます

クスリとして、大笑いもして、ワクワクもして、ホロリもされられ、ラストは胸が熱くなって感涙が滲んでと最高の娯楽映画です

ベーブ・ルースとかは本人が出演しています!

小津安二郎監督の晩春でも本作の事に触れています
他にも宗像姉妹でも高峰秀子探偵風におどけてみせるシーンも本作のエリーのおどけ方を参考にしている様に思えます
確か、豊田四郎監督の夫婦善哉でも台詞に出てきたような気がします
このように日本映画にも影響を結構与えていると思われます

2時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です

あき240