「アメリカン・ニューシネマ」タクシードライバー Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカン・ニューシネマ
クリックして本文を読む
素晴らしい映画であり個人的に最も共感できる映画の一つ。この映画は明らかに好き嫌いを分けるし、理解できるか、共感できるかを分ける映画だと思うが、まずはアメリカン・ニューシネマによくあるマインドを理解しなければ正当に評価しづらい映画であると思う。
世間に対して「もう我慢ならん」という気持ちをどこかに抱えている人はトラヴィスの気持ちに共感できるだろうと思う。ジョディフォスターの役みたいに、いい子なのに頭が弱くてつけ込まれている女の子を見るあの感じとか、街中でたむろしている若者を見るあの感じとか、今でも正義感の強すぎる者には我慢ならない感情としての共感はあるはずだと思う。
2度見るとさらに理解に近づく映画で、トラヴィスは映画のスタートからもう精神的に限界なのが感じられる。
この映画を観ていて違和感を感じた部分には実はちゃんと理由(撮影方法など)があることも多いため、特典の音声解説みたいなものを見たら新たに発見があるはず。
それにしてもこの映画のデニーロほど笑顔が怖い登場人物はなかなかいないと思う。
コメントする