「「何があってもへこたれない不屈の男たちのドラマ」」大脱走 penguinさんの映画レビュー(感想・評価)
「何があってもへこたれない不屈の男たちのドラマ」
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軽快なテーマソングとスティーブ・マックイーンがオートバイで疾走する場面が印象にあるので、てっきり脱走に成功するものだと思っていたら違ってた。
よく実話をもとに映画化した、というと、登場人物たちが話したこともすべて実際交わされた会話と勘違いする人がいるようだが、実際には映画用に創作、脚色されているわけで、とくに後半脱走後捕まった捕虜たちは全員射殺されたわけだから移送中のロジャーたちの会話は当然創作だろう。ほかのレビューでそれを「のんき」などと言ってる人は、この映画のすべてがほんとうのことだと思っているのだろうか?
また、当時のこの大脱走が作戦に意義があったかどうか? 例えば江戸時代や幕末の物語に「人の命」が軽い、などといっても当時の考え方は今とは違う。それを現代の今の基準に合わせることに無理がある。製作・監督のジョン・スタージェスが好んで描いたテーマ「何があってもへこたれない不屈の男たちのドラマ」がこの映画の主題。戦争の悲惨も描きながらこの映画のテーマソングが軽快なメロディとなっているのはそのためだと思う。
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