「エビス🍺」第三の男 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
エビス🍺
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親友に呼ばれてウィーンにやってきたハリーが会う前に交通事故で死亡。事件の真相を暴こうと、その現場を目撃していた「第三の男」を探す話。
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名作サスペンスということで、私は結構怖い感じだと思っていたんですが、今ではエビスビールで知られてる音楽が流れるなか割と緩い雰囲気で話が進む。
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やっぱり古典の映画って当時革命的でそこから今の流れに繋がっていくっていう出発点なので、色んなエンタメが溢れる現代の私たちが見ても正直そこまでなところもある。特に、「第三の男」のツメの甘さが気になって気になって。
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自分の正体バレてないって自信満々にハリーに話してるけど、もうその前にハリーは警察と行動共にしちゃってるから色々バレてるし。囮に引っかからなさそうに見えてちゃんと引っかかってたり。凶悪なシリアルキラーを見てきてる今の人間としてはなんとも間抜けに見えた。
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あとはやっぱりテーマ曲がもうエビスのイメージでしかなくなっちゃってるから、あの曲が流れる度に鼻歌歌ってビール持ってる幻影が頭の中に出てきて全く緊張感が保てない(笑).
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でも戦後のウィーンはアメリカソ連イギリスとか色んな国の人がいたから、意味のわからない言語をずーっと話してる人の不気味さ、言葉がわからないことへの恐怖がよく出てたと思うし、やっぱり「第三の男」が正体を表すところのうつし方は今見てもすごい。
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