「アクション映画のイメージを変えた1本」ターミネーター2 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画のイメージを変えた1本
唐突だが、懺悔しようと思う。私はアクション映画をナメていた。もう10年以上前の話なので時効だとも思うけど、アクション映画なんてマッチョがヒャッハーしてスゲー!なだけの映画だと信じていた。
当然、「T2」もマッチョが暴れて強ぇ!なだけの映画だと思っていた。
私は愚かだった。映画を観終わって滂沱の涙を流しながら、私は驚愕すらしていた。こんなに素晴らしい映画体験があるのか、と。
以降、「T2」は何度も見直している。2時間半あるけど、常に最高の2時間半だ。
まず、エドワード・ファーロングが可愛い!初めて観た時からその印象は全く変わらない「千年に一度の美少年」。このジョンがレジスタンスを率いる指導者になるのか…!そりゃ付いていくよ!「来るな」って言われても付いていきますとも!
アクションのアイディアも素晴らしい。特にショットガンをくるりと回してリロードするT800。2019年現在でも、五指に入るガンアクション。
一見地味、だが他の誰かがやっているところを観たことがない。それこそが「ユニーク」。
「千年に一度の美少年」と「ユニークなサイボーグ」が少しずつ絆を深める、そのテンポの良さと個性のぶつかり合いも観ていて楽しい!
映像で「これでもか!」と魅せてくる二人(一人と一体)のコミュニケーション、さらにそれを補強する闘う母ちゃん・サラのナレーション。
いや~、何回観ても夢中になるな~!
ストーリー、キャスト、アクション、どれを取っても一級品。映像も、今観ても褪めないクオリティ。
今観ると、むしろ現実が少しずつスカイネットのある未来に近づいている感覚すらあって、本当に良く出来てると思う。
「T2」を観て本当に良かった。きっと今後もまた観るだろう。多分年1回くらいのペースで。
もしまだ「T2」を観ていない方がこのレビューを読んでいるなら、私はこう言う。
「今すぐ、レビューを閉じて「T2」を観るんだ。ハンカチの用意を忘れるな!」