「究極の映像表現」ターミネーター ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の映像表現
低予算映画とは思えないクオリティに、(リアルタイム世代ではないが)感動しました。当時のいわゆるB級映画は、例えば『ロボコップ』などもそうですが、世界観の描き方がとても凝っています。あるもので最大限の表現を追求しようとする姿が目に浮かびます。この時期の映画を見習うべきだと思う限りです。
この『ターミネーター』といえば、やはり「ダダン ! ダン ! ダダン!!」ですね。あ、この時は「ドゥドゥンドゥンドゥドゥン」でした。リズムちょっと外れて、再び「ドゥドゥンドゥンドゥドゥン」。これが最高です!(わかります?この感じ?)
不死身の殺人マシーンがいつまでも追いかけてくる恐怖を描いているという点では、ホラーとしても評価できます。「ん?死んだ?…ぇぇ〜まだ生きてるよぉ(泣)」これの連続です。
また時間軸(タイムパラドックス)の設定がとても良くできていて、おそらく成功の要因の一つはこれにあるのではないかと思うほどのストーリーの完成度。ラストのエンドスケルトンのルックスも、この頃から完璧ですね。まだCGがない時代、ストップモーションでここまでの恐怖を演出したスタッフたちに脱帽。映画の面白さ、ここにあり!の傑作です。
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