「話の面白さは色褪せない!」ターミネーター kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
話の面白さは色褪せない!
「ターミネーター」は2の方が有名という稀有な映画。高校の時に友人に誘われて観たときは、知っている俳優は全然出ていないし、ちょっとB級扱いだった気がする。それでも、実際に観てみるとその面白さに大興奮したことを覚えている。今回4Kリストアで劇場公開されたので、観ておかないと!という変な使命感に駆られてしまった。
冒頭、ジェームス・キャメロン監督による説明があるが、映像的に恥ずかしいシーンもあるという言い訳めいたもの。そりゃ40年以上前の映画だもの、古臭いよな。ターミネーターが傷を確認するシーンの特殊メイクのひどさや、骨格だけになったターミネーターの動き(ストップモーションアニメ)のぎこちなさはもう笑っちゃうレベル。これは仕方ない。ただ、観てみると、監督が言っていた通り、暗い場面での映像がとてもきれいになっている気がする。40年前の映画とは思えないくらいにきれい。
機械が人間に反旗を翻して、人間と機械の戦争が行われている未来。人間の反乱軍のリーダーが生まれる前に、その母親を殺そうと機械側がタイムマシーンでサイボーグを送り出す、同時に人間側も母親を守るために一人に兵士を過去に送り出すという設定の面白さは今でも色あせない。もちろん、多少の粗さはあるし、強引な展開もある。それでも、この基本骨格だけでこの映画は大成功だったと言える。
ターミネーター役のシュワルツェネッガーが若かったり、人間軍が派遣したタイムスリッパ―・カイルを演じたマイケル・ビーンのカッコよさが際立っていたりと、懐かしさを楽しむこともできた。これ、「ターミネーター2」の4Kレストア版も作ってくれないかな。でも、数年かかりそうだから、その前にサブスクを漁って2を観ることにしよう。
