「今観ても、問答無用の大傑作。」ターミネーター image_taroさんの映画レビュー(感想・評価)
今観ても、問答無用の大傑作。
今から38年も前の、ほぼデビュー作(ひとつ前の「殺人魚フライングキラー」は完成前に降板させられている)と言ってよいキャメロン無名時代の、見るからに低予算であることが分かる作品だが…手作りな感じの安っぽい特殊効果も随所に見られるものの、そこに突っ込みを入れようとする口を封じるほどに、作り手の本気度がビシビシと伝わってくる大傑作だ。
傑作の誉高い「2」の方が、特殊効果の技術も向上し、ドラマ性もずっと豊かになっているが、サスペンス演出については原点としての本作の方が冴えていて、ホラー演出に肉薄するほどの緊迫感を感じさせてくれる。
いまや大金を注ぎ込んで新技術を開発しながら作りたい映画を作るハリウッド映画界の巨人となったキャメロンであるが、改めて本作を観ると、金があろうが無かろうが、映画に対する熱意と類稀なセンスを元々持っていたことが分かる。大金を手にしても、この最も大切なところが全く衰えないところが、キャメロンの本当の巨匠たる所以かも知れない。
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Mさんのコメント
2023年4月12日
私は先に「2」を見てしまったのですが、負けず劣らずというか、ある意味「2」よりもおもしろいかもしれないと思いました。この作品を、何も知らない状態から順番に見れた人は幸せですね。