「【”幾ら警官と言えども、身の程を知れ!”とキャリー・ハラハンは苦々しい表情で言った。法を逸脱してでも、悪を裁く白バイ警官達の姿が訴えかける事とは何であったか・・。】」ダーティハリー2 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”幾ら警官と言えども、身の程を知れ!”とキャリー・ハラハンは苦々しい表情で言った。法を逸脱してでも、悪を裁く白バイ警官達の姿が訴えかける事とは何であったか・・。】
ー 法では裁けない大物犯罪者を断罪する白バイ隊員と、一匹狼な刑事キャリー・ハラハンの対決を描く。
それぞれが信じる正義を異にする刑事同士の対立、豪快なカーアクションに魅入られる作品。-
■完全武装した警官らしきグループによる射殺事件が相次いで発生。
殺されたのは麻薬組織の大物など悪党ばかり。
サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事は独自に捜査を開始。
そして白バイ隊員・デイヴィスとその仲間たちが犯人だと突き止めるが…。
◆感想
・白バイ隊員4人が、法に護られたギャングたちを、次々に葬って行く。市民は喝采を上げるが・・。
- “やりすぎだ・・”と言って、ハリー・キャラハンを目の敵にするブリッグス警部補。彼は、法に忠実な警察官の姿を前半は装う。-
・白バイ隊員4人が、何故にギャングたちを葬っていったのか・・。その思想的背景が描かれていると、もっと見応えがあったかと思う。でないと、彼らも又、ギャングと何ら変わりない存在になってしまうから。見応えはあるが、作品としての重みが薄らいだ感は否めない。
・白バイ隊員・デイヴィスとその仲間たち4人の区別がつきにくい所も、勿体ない。
<鑑賞後の、爽快感はあるにはあるが、やや遣る瀬無い感が残った作品。ブリッグス警部補が至った思想にも言及して欲しかった作品である。>
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