劇場公開日 2021年5月21日

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「80年代はいいなぁ」ダーティ・ダンシング バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.580年代はいいなぁ

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いやー、何年越し?やっと観ました。僕の記憶ではフットルースとほぼ同じ時期の作品ではなかったかな?違ったかな?本作については当時も今までもフットルースの二番煎じ、はたまた、フラッシュダンスみたいなストーリーなんざんしょ?なぁんて先入観で敬遠していたんです。勝手な思い込み、本当に嫌ですねー。で、食わず嫌いはよろしくない、っつーことでシネマートさんで鑑賞。

差別、区別について今改めて問われてる時代だからこそ響くテーマなのではないでしょうか?さまざまな抑圧から脱却し、型にはめ込まれるのではなく自分がしたいことを実現するってテーマも含めて、高らかに描き上げている本作通りの社会になっているのかなぁ?ラストの経済的な階級、雇用や親子における主従関係などに関係なく、老いも若いも関係なく、ただただダンスを楽しむ。あの姿に・・・今、社会はそうなっているのかなぁ?なんて思いながら観てました。

情熱的なダンス、型にハマらないダンス。これから人生を始める若者への讃歌ですかねー?
作中の父親(だったかな?)のセリフで「この山荘もおわりだ。流行りじゃない。今の子供は親と山荘にきたりしない、ヨーロッパに行きたがるんだ。」というのがありました。80年代のセリフですが、このよううに大人が子供の変化を嘆き、古きを尊ぶってことは現代だってあります。その度に、若者は古きものに窮屈さを感じ、新たなものに夢と希望を膨らませるんでしょう。そして、ラストでは変化を受け入れ、時代の波を受け入れる寛容さが必要って言ってるような気がします。特に社会や大人たちに。こんな大人になってほしいなぁのモデルが支配人だったのかなぁ・・・?なんて思いました。

サクセス物ではないダンス映画もいいですね。

バリカタ