ダーティ・ダンシングのレビュー・感想・評価
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Q.Jonesと小林克也の頃
アメリカ国立フィルム登録簿作品です。
音楽系、ダンス系映画としては4年前のフラッシュダンスを想起するブルーム感が真骨頂です。
1960年代が舞台なのに音楽は完全に80年代のNew West系サウンド、わかり易く言えばWe are the Worldの頃、若しくはベストヒットUSAの頃で、この時代に青春を過ごした人間にはピッタリはまります。
名セリフがたくさんあるらしいですが、日本人には理解できず残念です。
【”自分を犠牲にして、他人の為に立ち上がる人。”今作は王道の青春恋愛ダンス&若き女性のグロウンアップ映画であり、ラストのダンスシーンは多幸感溢れる作品である。】
ー 最初に。
私は、今作の映画名は知ってはいたが、勝手に『ダーティ・ダンシング』と言うタイトルを曲解していた。イカンナア・・。-
■1963年夏。米国の富裕層であり医師でもある父マックス(ジャック・ウェストン)と母と共に避暑地にやってきた17歳の少女、愛称”ベイビー”(ジェニファー・グレイ)は、雇われダンスインストラクターのジョニー(パトリック・スウェイジ)と出会い、彼の情熱的な踊りを見て恋に落ちる。
上流階級のお嬢様育ちだった彼女は、ジョニーの踊りの相方であるペニー(シンシア・ローズ)の妊娠を切っ掛けに、ジョニーの踊りの相方になり、ダンスへの情熱に目覚めていくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作の登場人物は、ペニーを妊娠させても知らんふりをしているロビー位しか、悪い奴がいない。ジョニーが窃盗犯と疑われた避暑地で盗みを繰り返していた夫妻もカナ。
・今更、私が書くのも何であるが、今作の魅力は雇われダンサーのジョニーを演じたパトリック・スウェイジの、漢気ある姿と、彼に惹かれ且つダンスの魅力の虜になって行く”ベイビー”(ジェニファー・グレイ)の、初々しい姿であろう。
・二人がダンスパートナーになり、湖で何度もリフトの練習をするシーンや、ジョニーが医師でもある”ベイビー”の父マックスから、ペニーを妊娠させた相手と誤解されても言い訳せずに”そう見えますよね・・。”と言い立ち去る姿。漢だなあ。
■矢張り圧巻は、ラストのジョニーと”ベイビー”のダンスシーンである。夏の最後のショーにダンスインストラクターを首になったジョニーが会場に入って来て、”ベイビー”の手を取り、共にステージに上がり皆の前で”彼女は自分を犠牲にして、他人の為に立ち上がる人です。”と言い、初めて彼女の本名フランシスと呼ぶのである。
そして、二人は楽曲(有名な曲らしいのだが、年代的に知らない・・。知っていたらもっと高得点になると思うよ。)に乗せて、踊り、最後は見事にリフトを成功させるのである。
その姿を見た会場の多くの男女は、共に踊り出すのである。
<今作は王道の青春恋愛ダンス&若き女性のグロウンアップ映画であり、ラストのダンスシーンは多幸感溢れる作品である。>
今でもジェニファー・グレイが理解不能
劇場初公開初日、ちょうど地方へ出張中。
なんと、もう一本ベストロン映画のホラーと2本立て。
うれしい、2本立てなんて。
仕事終わりのオールナイトへ出かけた。
(懐かしい37年くらい前?)
久しぶりに観てパトリック・スウェイジのダンスと佇まいの美しさに驚く。
(初見では、特訓でコレくらい出来たのかも?
とあまり興味がなかったが、今回調べたら母親がバレエ教室を営み振付師でもあった、と。)
母親の英才教育を受けたパトリック・スウェイジは軸が振れず無駄な動きや筋肉がないのは、その背景にあり。
どうしても本作をあまりスキではないのは、
サントラが(フラッシュ・ダンスやフットルースに
比べて)イマイチ乗れないのと、
決定的にジェニファー・グレイを1度も可愛いと思えないこと。
ジェニファー・グレイが見れば観るほど、イモである。
そこがウィークポイントである。
まあ、親の七光りですね。
(すみません、
当時はブルック・シールズとかソフィー・マルソーとかジェニファー・コネリーとか別格が多くて、
なぜこの娘が主役をできるのか意味不明と悩みました。
あれから月日は経ちましたが、今でも同じ思いです。
僕は成長していません。)
ひと夏の恋!甘美な音楽と共に♥
観客がチャラめのおじおば
観客がチャラめのおじおばで良い。リアルタイム世代なんですかね。60年代リバイバルとしての80年代映画。こういういわゆる映画ファンやシネフィルが愛好しないもうちょっとチャラめの映画がリバイバル上映されるのは、知らない世代としては嬉しい。
父親がいかにもユダヤ人のステレオタイプの医者なのが面白い。アメリカーナな台詞を支配人が袖からいうのが、この映画の狙いかな。景気の良いダンスと音楽で盛り上がる。主人公は26歳とウィキで読んだが、35年近くたった今では気にならない。ディア・エバン・ハンセンと同じく、芸に秀でているなら年齢は無視してしまえば良い。
それより、男優の顔立ちが良い意味で古臭く、ハンソロみたいだ。日本でいうならハマショウみたいな感じです。やたら男優が上裸でそのサービスも良し。菊地成孔がダンスはセックスを薄めたようなものだと書いていたが、この映画のテーマも同じようなことかな。
オールディーズナンバー♪
1963年の夏、家族と避暑地にやってきた
17歳のベイビー(ジェニファー・グレイ)が
ダンスインストラクターのジョニー(パトリック・スウェイジ)と出会い
少女から大人の愛に目覚めていくという恋愛青春映画。
エネルギッシュなダンスシーンを披露してくれる
パトリック・スウェイジさんの素晴らしいダンスシーンは永遠です。
この作品は、
ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」他
懐かしい60年代の
オールディーズナンバーが14曲も使用されていて
また、素晴らしいのです。
特に、好きなのは、二人のダンスシーンで流れる
ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズの
『THE TIME OF MY LIFF』♪
グラミー賞や、アカデミー歌曲賞等
各賞を獲得した名曲。
ベイビー役のジェニファー・グレイの
清楚な可愛らしさ
ダンサー役のシンシア・ローズの
華麗なダンスシーンも見ごたえありますよ。
ダンスや音楽だけでなく
時代背景も学べる作品です。
80年代はいいなぁ
いやー、何年越し?やっと観ました。僕の記憶ではフットルースとほぼ同じ時期の作品ではなかったかな?違ったかな?本作については当時も今までもフットルースの二番煎じ、はたまた、フラッシュダンスみたいなストーリーなんざんしょ?なぁんて先入観で敬遠していたんです。勝手な思い込み、本当に嫌ですねー。で、食わず嫌いはよろしくない、っつーことでシネマートさんで鑑賞。
差別、区別について今改めて問われてる時代だからこそ響くテーマなのではないでしょうか?さまざまな抑圧から脱却し、型にはめ込まれるのではなく自分がしたいことを実現するってテーマも含めて、高らかに描き上げている本作通りの社会になっているのかなぁ?ラストの経済的な階級、雇用や親子における主従関係などに関係なく、老いも若いも関係なく、ただただダンスを楽しむ。あの姿に・・・今、社会はそうなっているのかなぁ?なんて思いながら観てました。
情熱的なダンス、型にハマらないダンス。これから人生を始める若者への讃歌ですかねー?
作中の父親(だったかな?)のセリフで「この山荘もおわりだ。流行りじゃない。今の子供は親と山荘にきたりしない、ヨーロッパに行きたがるんだ。」というのがありました。80年代のセリフですが、このよううに大人が子供の変化を嘆き、古きを尊ぶってことは現代だってあります。その度に、若者は古きものに窮屈さを感じ、新たなものに夢と希望を膨らませるんでしょう。そして、ラストでは変化を受け入れ、時代の波を受け入れる寛容さが必要って言ってるような気がします。特に社会や大人たちに。こんな大人になってほしいなぁのモデルが支配人だったのかなぁ・・・?なんて思いました。
サクセス物ではないダンス映画もいいですね。
青春そのもの!
初めてレンタルビデオやさんで何気に借りて、めちゃくちゃ好きになって、ベイビーに憧れて、ジョニーに恋をして(笑)
まさか30年以上も経ってスクリーンで観られるなんて…
オープニングの曲が流れた瞬間、涙がとめどもなく溢れてきてヤバい奴になってました。
ベイビーがひと夏に恋をして、ダンス上手くなって、大人になっていく姿が可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて(笑)
ベイビーがかわいくて憧れました。
パトリック・スウェイジは、さすがバレエダンサーだっただけあり体幹がまったくブレなくて美しいダンスをひろうしていて、ほんとにダンスシーンが素敵した。
わたしほとんどのシーンを覚えていて、ダンスも実は出来ちゃう自分に驚きました。
覚えていたんですね。
この平成の時代に、スクリーン上映してくださり、本当にありがとうございます。
感動が込み上げて最後の最後まで泣き笑いしながら観ました。
もう一度観に行こうと思います。
世界で1番好きな映画です。
最高傑作だと思っています!
音楽映画はやはり良い
日本人には少し共感出来ない微妙な感じ。ダンス映画と思いきや完全なラブストーリー。素人を一週間では無理があるでしょってツッコミも主人公の可愛さとノリノリの音楽でまぁ良いかと思わせるあの時代だからヒットしたなーって。なんでもありになって来てる映画。
不思議なのはあんなにラブシーンあるのに乳首出さないのに湖の練習ではスケスケですけど。
シンシア・ローズのダンスが素晴らしい
裕福な医師の家庭で、両親から“ベイビー”と呼ばれてかわいがられている17歳のフランシス。家族と避暑地へやって来た彼女は、ダンスホールで素晴らしいダンスを披露していたダンサーの青年ジョニーに見惚れてしまった。マンボのリズムに合わせて官能的なダンスを繰り広げる彼の姿に、初めて感じる興奮した。妊娠したペニーの代役としてステージに立つことになり、ジョニーからダンスの特訓を受けるフランシスはどうなるのか、という話。
最初に驚いたのはペニー役のシンシア・ローズのダンスが素晴らしかったこと。リズム感抜群で開脚も凄く、スタイルも素晴らしかった。
フランシス役のジェニファー・グレイはさすがに17歳は無理があるが、ちっちゃくて可愛いかった。
設定が1963年なので、当時のアメ車が観れて面白かった。
34年ぶりのリバイバル公開に感謝です。
ダンス合宿
34年振りのリバイバルで初鑑賞です。
全世界で大ヒットですと?そうだったっけ。全然記憶に無いんですよ、ワタクシ。バブル期ですからねぇ。色々と多忙だったんですね、多分。
物語りは、女子向け恋愛小説的と言うか。レディー向け漫画ワールドと言うか。何か、ちょっとばかし「お花畑」。
大体ですよ、たった数日の特訓でですよ、なんぼ名リード、名教師であったところで、そんなに踊れる様になりますか?ならんでしょ?都合良過ぎでしょ?
更に言うと。好男子過ぎでしょ、娯楽班男子。草食すぎでしょ。その界隈で。
とまぁ、野暮に突っ込めばキリは無いけれど。コレが、割と素直に見ていられる不思議。
ダンスがタンゴなんですよね、クラシックにも。また、ダンスがキレッキレでカッコ良い。で、とどのつまりが、ジェニファー・グレイのキュートさですよ。
ジェニファー・グレイが17歳の女子高生には見えねー!なんて噂話も耳にしてたんですが。イヤイヤ。何の何の。昨今の邦画でJKコスプレを見慣れた身としては、まだまだ序の口で御座るよ、って言いたくなります。因みに、ここで言うJKコスプレは邦画です。劇場用の映画です。決してAdultなんたらの制服モノの事ではありません。
アメリカン・グラフィティーのラブ・ストーリーは、1987年製作にしては地味で逆に落ち着いて見ていられます。時代設定無視の主題歌と2人のダンスジーンは、聞いていた通り、確かに良かったです。
ラストのダンスが全て
最高のエンディング!
感動で泣きます、これこそ名作です
心が震えました、感動です
親子、姉妹、恋人、友人、社会
そんな自分の周囲を取り囲む関係性を、子供から大人の女性に成長して脱皮する一人の少女の一夏の物語
見事にその関係性を濃縮して完結してみせた
稀有な傑作、これ程の映画はそう無いだろう
役者はほとんど無名の俳優ばかり
しかし誰も彼もが素晴らしい演技をみせる
主演女優の演技は感嘆する
相手役の男優もまた魅力的で素晴らしい
しかし単なるダンス映画では断じてない
ダンスは身体的な愛の会話ともいう
とすれば本作は物凄い量の会話に溢れている
登場人物は歌いはしないがこれは歌の無いミュージカルといえる
台詞や歌詞の代わりにダンスが語り歌うのだ
振付師はケニー・オルテガ
彼は伝説的ダンサーのジーン・ケリーの弟子
後年あのマイケル・ジャクソンのジスイズイットの振り付けも担当した人といえばどれ程凄い人か分かるだろう
舞台は1963年の夏、東部の山あいのロッジ
グリースの時代から数年後、アメリカングラフィティの翌年の時代設定
米国の全てが変わろうとしている
ベイビーは大学に進み世の中をより良く変えようとしている
ジョニーもまたベイビーによって成長した
ケラーマン支配人も時代が変わろうとしていると終盤で嘆くが、さよなら会が大いに盛り上がるのを喜んでいる
ベイビーの成長物語であると同時に、アメリカングラフィティ同様に変わりつつある米国と、それを推し進めるのはベイビーでありジョニーであると、そしてまた本作を観る私達であると説いているのだ
当時のヒット曲が満載だが、決して当時を回顧する映画ではない
いつの時代でも意味を持つ永遠の生命を持つ映画だ
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