ソルジャー・ストーリーのレビュー・感想・評価
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南部は人種間を歪ませ、軍隊は人間関係を歪ます
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1944年、アメリカ南部の陸軍基地で黒人軍曹が殺された。ワシントンから派遣されたエリート黒人大尉が事件を調べる…。
「夜の大捜査線」「ザ・ハリケーン」など人種問題を扱った力作を手掛けたノーマン・ジュイソンによる1984年の作品。
エリート黒人大尉に白人兵士たちは怪訝の眼差し。
事件の核心も黒人白人間の問題かと思いきや、そうではない。
聞き込みで浮かび上がる殺された軍曹の人物像。
優しかったと証言する者もいれば、厳しく威張り散らしていたと嫌悪する者も。
基地で起きたある悲劇的な事件が、黒人兵士たちの軍曹への反感を決定付けた。
軍曹を演じたアドルフ・シーザーがオスカーノミネートも納得の存在感。
事件の鍵を握る若き兵士役のデンゼル・ワシントンも印象を残す。
ミステリー仕立てで軍隊内部の複雑な人間関係を描き、人種問題へのメッセージも込めた秀作。
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