そして人生はつづくのレビュー・感想・評価
全2件を表示
ホント人生は続くよな。
本作も、まんまとすっかり引き込まれてしまった。
ただひたすら映画に出演してくれた人達の安否を確認するだけの映画なのに、
どうして、こうも引き込まれてしまうんだろう?
今回も勿論カメラワークは素晴らしいが、あの相変わらずの素人俳優の自然さは一体なんなんだろう?
あのキアロスタミ自身を投影させた父親の役は、経済庁の役人らしいが、ホント上手い具合に良く見つけてくるよ。
被災地の人達も、たぶんカメラの前で、決められた台詞を喋っているのだろうが、とてもでは無いが、芝居をやってるようには見えない。
もう、この監督独自のマジックで成り立っているとしか思えない。
今回は特にドキュメントとフィクションが渾然一体なのが、やはり肝なんだろう。
観てるこっちも、あの兄弟は、ひょっとしたら地震の犠牲になってしまったのでは?と少し不安になってしまっていた。
なので、あの暗示的な感じで、遠くの方のシルエットから、元気そうな姿が見えた瞬間には、なんともグッと来るものがあった。
さすが、観客のイマジネーションを喚起させる勘所を良くわかってる。
それは、勿論もうドキュメントでなく、完全にフィクションとしてのリアルなんだが、そんなこと、もう本当にどっちでも良くなってしまうのだ。
そして、続くラストのひたすらなロングショットも、とても印象に残った。
本当に人生は続いていくのだ。
欲を言えば、キアロスタミ本人が本人役として出演して欲しかったな。
もう、それだったらホント完璧だったと思う。
大地震が起きた『友だちのうちはどこ?」の撮影地に向かう この映画の...
大地震が起きた『友だちのうちはどこ?」の撮影地に向かう
この映画の監督のお話
息子と共に車で被災地へ向かうのだが・・・
主人公を演じた少年が気がかりでやってきたのだ
途中で大地震の恐ろしさを目の当たりする
途中震災のために車が大渋滞して行くことが出来ず
裏道を走る所は凄いと思ってしまった
カーナビもなく本当にたどり着くかわからないのに
でも監督は少年のことが本当に心配だったのだろう
いつまでも動かぬ道路で待ちぼうけなどできるはずもない
少年に辿り着けるのか ドキドキした
先に「オリーブの林をぬけて」を観ていたので
この映画で新婚の夫婦が出てくるのだが
ああこの二人かと何だか飛び跳ねたくなった
全2件を表示