劇場公開日 2024年5月17日

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「昔からみた現代、近現代の予告もの」ソイレント・グリーン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0昔からみた現代、近現代の予告もの

2024年5月29日
PCから投稿

今年199本目(合計1,291本目/今月(2024年5月度)33本目)。
(前の作品 「好きでも嫌いなあまのじゃく」→この作品「ソイレント・グリーン」→次の作品「」)

 シネマートさんで時々ある、古い映画のリバイバル上映で、1970~80年代ごろからみた、現代近現代がこうなっているだろうという予想も含んだ映画(SF映画)です。

 部分的に当たっている部分もあれば(2022年を「予想ターゲット」として想定されている)、全然違う部分もあって、1973年からするとほぼ50年ですが、未来を当てるのは(まぁ、作品としては娯楽としての映画としての要素のほうが強いのでしょうが)難しいんだろうなぁ…といったところです。

 ただ、全然違う部分についても、2022~2024年の現在基準でも見てもある程度理解しうる点もあるし(まったく違うことを述べている点もあるが、部分的に研究が進んでいたり、概念的に論点が存在する部分もある)、こうしたタイプの映画(問題提起型の映画ではないが、趣旨として理解ができる)は「未来を言い当てることのむつかしさ」(もちろん、占い師とかというレベルではなく、ある程度根拠をもってこうだろう、というもの)は、それこそ現在から50年後(2070年ごろ)をあてるのがもっと難しいのが当然の理であることも考慮しても、「まぁよく頑張ったなぁ」といったところです。

 作品としては、そうした事情もあって、1970年ごろの世界事情から、当時の「こういう世界であって欲しい」という当時の文化を垣間見ることができる点で単純な娯楽映画というのとはちょっと違う部分もありますが、やや押せるといったところです。

 採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。

yukispica