0061 北京より愛をこめて!?のレビュー・感想・評価

採点3.4
チャウ・シンチー監督・主演のコメディスパイアクション。
チャウが若くて格好良いです。
作品はオープニングからもう完全にコメディ。
「007」のパロディでもあり数々のスパイアイテム（どれも使えないw）に、敵は黄金銃を持つ男です。
尺も短く観やすく、中々テンポも悪くないですよ。
久しぶりに彼の新作が観たくなりました。

チャウ・シンチーの作品が配信で気軽に観れるのは嬉しい限り。
良い世の中になったものです。
さて劇場公開から30年振りの観賞ですが
チャウ・シンチーがとにかく若くて格好いい。
何もしなければイイ男だと思うのですが、
そこはチャウ・シンチーの作品。ナンセンス、どこかで観たことあるようなキャラやシーン(パ〇リ？)の何でも御座れ。
アニタ・ユンもボーイッシュでおでこの絆創膏が可愛い。
作品時間も短いのであっという間に見終わります。
最近、新作がご無沙汰なので早く発表してもらいたいです。願わくば監督業だけでなく出演もして欲しいですね。

テーマ曲はジェームズボンドのテーマだし、アバンタイトル入れやタイトルバックのアニメまでそっくり真似ていました、ミス・マネーペニー風秘書やQ相当の秘密兵器担当も出てきましたね。ただ、秘密兵器と言っても肝心のボンドカーは出てきませんし暗闇で使えない懐中電灯、シェーバーやドライヤーと小道具はナンセンスなものばかり、主人公は一応マティーニ好きのようですが闘う武器は刃物ばかりの肉職人という設定。　ただ、普通に考えれば包丁で飛び道具の銃に勝てるわけがないでしょうに・・。
００７シリーズは世界的ヒット作なので本家以外にも「007は三度死ぬ（ブルガリア）」や「女王陛下の草刈正雄（日本）」ほか各国でパロディ版が映画化されていますし、本作も香港版のスパイアクション・コメディ。邦題は「ロシアより愛をこめて」のパクリだろうが中身からみれば「黄金銃を持つ男」かな。
００７のファンとしては、これ程、ひどいパロディ化は少々腹が立つほど、早々に黒幕暴露でミステリー感は希薄だし殆どが下劣な笑いや残虐な血まみれシーン、無意味なセリフに閉口の連続、唯一感心したのは劇中の主人公の敵の屋敷でのピアノの弾き語りシーンくらいでした。

　ソーラー懐中電灯・・・電池要らずなのだが、暗いところでは点かない。電話型シェーバーもいい。ドライヤーだらけだ。安っぽく笑える秘密兵器が最高だな。

　しかし、B級コメディにしては全体的に人を殺しすぎで、かなり血なまぐさくブラックだ。ジョーズのパクリと思われる敵(?)はしょぼい・・・

　ラストはマジンガーZのパクリまでも登場する。すげぇ。