「オンロードはマッハ1、オフロードなら一家に一台月面車(笑)」007/ダイヤモンドは永遠に pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
オンロードはマッハ1、オフロードなら一家に一台月面車(笑)
レーゼンビーと比べてどうかな?と思って観れば・・・。
歳月を感じますね。
前髪前線の後退はウィッグを捨てた潔さとして評価したいですが、顔は確実に年輪を刻みましたし、何よりもお身体が少々ふくよかといいますか、ややユルミが見受けられます。
冒頭は日本、カイロと鬼の形相でブロフェルドを追い詰めるボンドです。
これは妻の敵討ちと解釈して宜しいんでしょうか?
原作では女王陛下の次が二度死ぬで、日本でブロフェルド斃すんだものね。
とりあえず、時系列と作風の調整はこれでOK。
ここからは、来たよ、来たよ?娯楽路線。いや、もう、冒頭からキてるか?
殺し屋コンビはgayだし、ブロフェルドまでdrag queenやらされてるし(テリー・サバラスじゃなくて良かった!役者が変わると言えば、ボンドの盟友、CIAのヒューリックス(フェリックス)さん。彼、結構好きだから毎回コロッコロと役者を変えるのはやめて欲しかった)
もう、一体誰がバカなの?
ガイ・ハミルトン?カビー・ブロッコリ?もう、別にいいけどさぁ。
博識なボンドがダイヤの情報に疎いのはご愛嬌。
L.A.やラスベガス辺りは良かったな。
プレイボーイクラブのカードも「らしくて」笑った。
可哀想なプレンティちゃんは、ナタリー・ウッドの実妹だったんだぁ。なるほど!
Qのスロット、良かったぁ。流石はQ(笑)
そして、月面車!(大爆笑!)
なんかもうこの辺りで、コネリーの経年変化とかどーでもよくなりましたw
いいよ、もう。コネリーボンドは格好良いから。それでいいです。
クーガーに引き続き、マスタングも悪くないな、とか思って観てたけど、月面車もご家庭の必需品だねw
(何もしてないのに敵が自滅って思った人は一度ノーマル車で悪路走行してみればいい。本作の道無き道の高低差はキャタピラだって苦心するだろう。
トライクバギーのお兄ちゃん達だって結構な腕前だし、やっぱり、月面車って凄いんだなー!w)
エレベーターの外壁登りは、スパイダーマンか!ってほどのアメイジングアクション。まぁ、忍者修行もしたしね。
人嫌いの大富豪、Mr.ホワイトはハワード・ヒューズかぁ!もっと枯れた老人か脂ギッシュなオジ様が出てくるかと思ったら、めっちゃ若いお兄ちゃんなんだもの(笑)
20年前、2000年前後には、作品のメジャー・マイナー問わず、ビル・ゲイツをパロディ化したようなキャラクターをよく見かけたものだけど、そういう感覚なんだろうね。
今回、wikiでカビーのプロフを見たら、ハワード・ヒューズ監督作の「ならず者」から映画界に入ったとか。そういう関係があるのなら余計に茶化したくもなるか。
(そのうち「アビエイター」も観てみよっと)
地球上で最も硬い鉱物であるダイヤモンドを使い強力なレーザーを。という当時らしいSF設定は好物です。
ただ、衛星からの破壊シーンはちょっとザワッとしましたね。現在の科学技術はこれと同じ事、すでに出来ますもん。
(「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」では「現実のノンフィクションドキュメント」として同様のシーンが登場する。多くの方に観て欲しい)
恐ろしい悲劇を抑止出来るのは「人の心」しかありません。
と、まぁ最後だけちょっとシリアスな気分で作品の世界観から脱却致しました。
ボンドと言えばショーン・コネリーしかいない派でしたので、見方を変えれば、本作のおかげで「もう、ボンドは終わりにするのが良い」と思えました。未練を断ち切る事が出来たという点において良作と言えましょうか。お疲れ様でしたの気持ちも込めて点数甘めです。
ここから先は「007」という称号だけを継いだ、丸っきりの「別物」と考える心得が生まれた本作でした。
(この後ネバーセイ ネバーアゲインを観るのが怖いなー。公開当時はコネリー贔屓で楽しく観たのだけれど。
これだけ連続で比較しながら視聴するとどんな印象を受けるだろ・・・)
一家に一台月面車(笑)
なんだかんだで言いつつも007シリーズは楽しいですよね✨きっと今年の10月に公開される最新作も楽しみです。残りもゆっくり楽しんでいってくださいね‼️
コメントありがとうございます。
このタイトルしか思い付きませんでした。
今となっちゃあショーン・コネリー追悼の意味も…(ToT)
007レビュー楽しく拝見させて貰ってます♪(^^)