劇場公開日 1965年4月1日

「素晴らしい娯楽作品の見本」007/ゴールドフィンガー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしい娯楽作品の見本

2019年1月24日
Androidアプリから投稿

見事な娯楽映画
007シリーズの一二を争う人気作
2時間弱、あなたに確実な現実逃避を約束してくれます (これ褒め言葉です)
監督がテレンスヤングからガイハミルトンに交代
交代理由は定かではないのですが、路線は不変どころか更にスパイ物のシリアスさよりも、より娯楽アクションものに寄せてきてます

やはりなんといってもシャーリーバッシーの主題歌
この曲は公開年のビルボードで5位まで上がる大ヒット
今でも007と言えばこの曲となってます
もうこれ聴くだけで観た気になれます
彼女の歌唱、ジョンバリーの華麗な旋律、編曲
見事に007の世界観にマッチしています
もう取り壊されてありませんが、ホテルオークラ本館のメインロビーのような空気感です

よろずや役の日系人ハロルド坂田が素晴らしい
ロシアより愛を込めての殺し屋よりも数段キャラが立っています
空手チョップ、身なりはいいが何か変、慇懃無礼
日本人の悪い方のイメージを体現してみせます

ゴールドフィンガーの手下も日本人風
大金が絡む話には多少ヤバい話でも日本人が噛んでいるイメージを先取りしてます
工業用レーザーなど科学技術にも強い連中というイメージも更に付け加えてます
日本人としては少々へこむが、まあしょうがない

そしてボンドガールの今作のメインは
その名も「プッシー」・ガロア
もちろんそれは日本語では女性器を指す4文字言葉に相当します
何故にそんなインパクトのある名前を設定したのか謎というか驚愕です
名前を聞いたボンドの微妙な顔で吹き出しそうになります

彼女役のオナー・ブラックマンは撮影時37歳
今なら当然ありですが、当時のことですから年齢からしたら驚異の美貌だったと思われます
挑戦的に前に突き出した胸、横に張り出した腰
経験を積んできた理性的な顔立ち
ボンドにふさわしい大人の女性です
彼女の美貌をこころから美しいと感じられる様になって、やっと自分も大人になったんだなあと思います

これで大団円と米国政府専用のプライベートジェットの操縦室からプッシー・ガロアが現れてキスシーンかと思いきやもうひと波乱!

サービス満点、存分に楽しませてくれます

あき240