劇場公開日 1944年4月13日

「労働の美しさ」一番美しく えらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0労働の美しさ

2014年8月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

黒澤明監督第2作は戦時中に戦意高揚の名目で作られたこの作品。勿論女性工員を美しいものとして描いていますが、単なる戦争讃歌にもなっていないというか。普遍的な労働する人たちの素晴らしさを描かんとする、黒澤さんの優しさを感じました。女子工員を扱うあたり黒澤さん先見性あるよなあとか。でも話としてはそこまで。というかあまり何も起こりませんからね。

この作品で確信したのは、僕は黒澤さんの描く男の集団が好きなんだということです。『七人の侍』しかり『椿三十郎』しかり、黒澤作品で男が寄り集まって笑いあったりしてるのが好きなんですよね。女集団には何か物足りなさを感じてしまったのも事実です。

えら