青春の輝きのレビュー・感想・評価
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その輝きをくすませないことを祈る
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ユダヤ”人”という言葉は多く眼にしてきた。
しかし、それは人種を指す言葉ではない。
ユダヤ教徒のことだ。
国によって信徒の数は異なるが、信仰と人種は関係のないものである。
そして信仰と能力、信仰と人格もまた無関係である。
本作では1人の優秀な人格にも優れた苦学生が名門校へのスポーツ推薦を勝ち取り、青春の中で様々な壁にぶつかっていく。
時代的にユダヤ教徒への偏見が強く、級友たちはその偏見をもとにユダヤ教徒を見下す発言を様々にする。
安息日の日曜の試合にも休むと言えずに出場する。
チームメイトを優しく気遣い、勤勉で、頼りになる男。
そう誰もが思っていた主人公は唯一つ「ユダヤ教徒であること」が欠点とされるかのように感じられていく。
主人公へ向けるマット・デイモンの眼光の鋭さはその鬱屈した精神性をとても端的に表現されており、後の名俳優の片鱗が様々なシーンで見受けられる。
ラストでの主人公の感情が爆発するきっかけは”責苦”ではなく”良心から行われた公平”によってそれまでのフラストレーションの堰が切られるシーンにどうしようもない気持ちになる。
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