「結論はそれ?」スリング・ブレイド tom-tomさんの映画レビュー(感想・評価)
結論はそれ?
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とても淡々とした作品。
少年時の殺人によって、長期間精神病院に入っていた知能障害のある中年男性を中心に、彼に関わっていく少年とその周りの人たちを描いている。
もちろん、単に平和な作品では全くなく、穏やかな性格でバイブル等についても学んだ主人公が、自分の大事な人たちが追い込まれていく状況を目前にして、最終的には彼のスタート地点である殺人行為に行き着く。
彼がやや簡単にその結論に達したような印象があり(そこまでは追い込まれていたか?特に母親にもっと何かできたのでは?)、仮にそれが少年への愛情の表れだとしても、それまでの彼の泰然自若とした態度からは少し残念な印象が残った。
結局、殺された彼氏が一番悪いのは勿論だが、ずるずると関係を断ち切れなかった母親にも納得はいかない。
ビリー・ボブ・ソーントンが障害のある主人公を熱演。彼の他の作品を観れば、本作での演技の凄さを実感する。
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