スリング・ブレイドのレビュー・感想・評価
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忘れられない作品
ストーリーは衝撃的だし、ビリー・ボブ・ソーントン演じるカールの人生は本当に悲惨そのものであるかもしれないけど、少年との友情には本当に心揺さぶられます。
美術や、脇を固める俳優の演技も素晴らしい。
ふとした時に思い出す作品だし、しばらくしたら、また観てみたいと思わせる、名作。
ソーントンのブレイク作。
この頃配給会社アスミックさんが好きで、ファンでした。作品の好みがあっていて、「え、これも配給アスミック?」みたいなことが何度かあった時期でした。
ソーントンのことはよく知りませんでしたが、脚本、監督、主演を見事にこなして一時期引っ張りだこでしたねえ。決断のシーンはちょっと引っ張りすぎな気もしましたが、今でも心に残る作品です。ドラマ版『ファーゴ』で久々に観て、やはりすごい俳優だなと思いました。
ヒリヒリする。 少年とのこんなにも良い交流を見てからのこの結末。 ...
ヒリヒリする。
少年とのこんなにも良い交流を見てからのこの結末。
あとはドワイトヨーカムの悪役ぶりがすごかった。映画たくさん出ていたとは知らなかった、音楽の方では知っていたけれど。
教育とは
人を殺してはいけないという事すら、知らなかった。
主人公のこのセリフが突き刺さる映画だった。
結末には賛否両論あると思うけど、とても素晴らしい映画だった。
ハリウッド大作だけでなく、こういう映画を作るアメリカの映画界の力を知らしめた映画だね。
愛を乞う人
シンプルなストーリーの中フラットでありながらも時間の長さを感じさせない作りはうまい。穏やかな中に程よい緊張感があり、全体としてはハートウォーミングな知的障害を持つ殺人者と子供の交流といった感じ。登場人物全員が優しいからこそハッピーエンドにしてほしかったなぁ。
大切な人を守りたいからといえど殺す程か…いや知的障害があるから…いやでも…
悪人扱いされていたがドイルはただのチンピラだし、子供にサラダをよそったり優しさも垣間見える。母はダメ男に入れ込むが息子の為もあるだろうし何より誰にでも優しい。子供も満たされてないにしてもそこまで不幸でもない…そんな中であのラスト。子供の為を思い自分の過去と重ねたからこその行動だろうが、結果的に救われたのは病院に戻りたかったカールだけじゃない?
しかしもし、もしもカールの母親を殺したのがカールじゃなかったとしたら。知的障害をもった息子にその罪を父親が擦りつけていたとしたら。
父と対峙するシーンは父親の愛を乞う25年前の少年の姿、涙が出た。父の座る椅子の壁に飾られた沢山のキリストが印象に残った。
ビリー・ボブ・ソーントンの演技が素晴らしかった。
ジャームッシュがカメオ出演
簡単にガレージに住まわせたりダメな男と交際していたり息子を愛していても根本的に母親の落ち度が原因なのは間違いない。
ラストの躊躇ない行動に障害が見え隠れ。
ご都合主義で幼稚な考えが強くて感情移入も共感も出来ない。
あれだけでR・デュバルは贅沢。
つまらない悪役の登場で台無しに
母殺しで長年精神病院に入院していた主人公が退院し…という話。
序盤の、優しく穏やかな空気感あふれる描写は素敵で、引き付けられる。
また、街の誰もがそういう境遇の主人公に偏見を抱かず、
ある種の理想郷が描かれていて癒される。
しかし中盤から、ありがちな悪役の登場により一気に安っぽくなる…。
そこで改めて冷静に観てみると、色々と腑に落ちない内容である。
まず主人公による殺害は動機が不自然だ。
母や悪人を殺したとしても、誰も得しないのに。
そして、主人公は一見すると発達障害にみえるがなぜか。
発達障害と、倫理観の欠如等の精神病質は別物で、関係はないはず。
「知恵遅れは犯罪を犯しやすい」という偏見が根底にあるのでは。
序盤との対比も踏まえると妙な意図を感じた。
同じ俳優だとは思えない
バーバーを見てビリーボブソーントンに惚れてこの映画をみた。タイトル通りの感想である
ところどころでヒヤッとさせられる伏線はあって、やはり最後その通りになる。ストーリー的にはよめてしまうが、題材がソリッドなのに対して映像と音楽がなごやかで素敵なギャップがある。
またみたいとは思わないけど好きなタイプの映画
結論はそれ?
とても淡々とした作品。
少年時の殺人によって、長期間精神病院に入っていた知能障害のある中年男性を中心に、彼に関わっていく少年とその周りの人たちを描いている。
もちろん、単に平和な作品では全くなく、穏やかな性格でバイブル等についても学んだ主人公が、自分の大事な人たちが追い込まれていく状況を目前にして、最終的には彼のスタート地点である殺人行為に行き着く。
彼がやや簡単にその結論に達したような印象があり(そこまでは追い込まれていたか?特に母親にもっと何かできたのでは?)、仮にそれが少年への愛情の表れだとしても、それまでの彼の泰然自若とした態度からは少し残念な印象が残った。
結局、殺された彼氏が一番悪いのは勿論だが、ずるずると関係を断ち切れなかった母親にも納得はいかない。
ビリー・ボブ・ソーントンが障害のある主人公を熱演。彼の他の作品を観れば、本作での演技の凄さを実感する。
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