「カルト的ファンタジーの鳥人間コンテスト奮闘編」スピリッツ・オブ・ジ・エア kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
カルト的ファンタジーの鳥人間コンテスト奮闘編
砂漠の真ん中にポツンと佇む小屋。外には錆びた車3台が頭から地面に突き刺さっていたり、やたらと十字架のオブジェが多い。赤い土と真っ青な空。どことなく『バグダッド・カフェ』の映像にも似ている。そんな小屋に住む足が不自由な兄フェリックスと狂信的な妹ベティ。そこへスミスと名乗る男がフラリと訪れる。
「北に向かっている」とスミス。「北には砂漠から出ることはできない。高い壁があるからな」とフェリクス。スミスに対してはとても優しく、逃亡者の雰囲気があるのに数日泊まっていけと、もてなす。彼は手作りの飛行機を作ることで頭がいっぱい。やがて、壁を飛び越せるほどの飛行機を完成させたいのだ・・・
スミスをとにかく追い出したい妹ベティ。ちょっとファンキーだが、部屋の中は十字架だらけ。スミスのことを悪魔と呼ぶくらい毛嫌いしていた。彼女の弾くジャイアント二胡がまた独特の雰囲気を醸し出していた。
飛行機は失敗、また失敗・・・と、まるで鳥人間コンテストに初めてトライする大学生みたいで楽しい。また、スミスに対しては体を鍛えるようにとロンドンブーツを渡す。どんな鍛え方やねん!
まぁ、映像や飛行機の造形などを見ると、カルト作品なんだろうし、スミスが一体何者で、誰に追われてるのかもさっぱりわからない。ストーリーが単純なだけに、だらだらとした進み方には多少眠気も覚えてしまいました。ちらっと登場した巨大櫓はいったいどこへ・・・
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