劇場公開日 1999年5月1日

「コメディアンじゃないスティーブ・マーティンは初めて見たかも・・・」スパニッシュ・プリズナー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5コメディアンじゃないスティーブ・マーティンは初めて見たかも・・・

2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “プロセス”という市場操作が可能なプログラムを発明した会社員ジョー・ロス(キャンベル・スコット)は、会社の慰安旅行も兼ねたカリブの島サン・エステフェで出資者へのプレゼンを行っていた。彼は成功報酬を求め、社長のクライン(ベン・ギャザラ)に直談判するも、クラインは訝しそうな表情をするばかり。そんな時、水上機から颯爽と現れたジミー・デル氏(スティーブ・マーティン)がジョーに近づいてくる。「カメラが欲しい」などとジョーに接触して、親交を深めようとする。

 NYに帰ってからも、妹をダシにして面会を求め、徐々にジョーをハメようとする詐欺師の本領発揮。何度も会うのに妹の存在が見えてこないのだが、興味を持たせて徐々に親密になるところが怖い。

 詐欺師映画だというのはわかっているけど、どこからどこまでが仕掛人なのか?という展開にわくわくさせられる。社長秘書のスーザンだって怪しい。FBI女性捜査官だって怪しい。と、どんでん返しを期待するよりは、何が目的で、どこまでが詐欺師仲間なんだという点に集中する内容。

 プロットそのものは面白いのですが、映画としての作り方がかなりB級感漂う。スーザンにしても演技力はたいしたことないし、壮大な数の脇役たちも怪しさ丸出し。ただ、日本人というキーワードが散見され、最後を締めくくるのも日系人。フェリーの女の子がカッコいい!ちょっとだけスカッとする・・・

kossy