スカイエース

劇場公開日:

解説

第一次大戦下、イギリスの空の英雄といわれたパイロットたちの雄姿を描く。製作総指揮はアーウィン・マーガリーズ、製作はS・ベンジャミン・フィッツ、監督はジャック・ゴールド、原作はR・C・シェリフの戯曲「旅の終り」とアラン・クラークの『エーセズ・ハイ』、脚本はハワード・バーカー、撮影はジェリー・フィッシャー、音楽はリチャード・ハートレイ、編集はアン・コーツ、特殊効果はデレク・メディングスが各々担当。出演はマルコム・マクドウェル、ピーター・ファース、クリストファー・プラマー、ジェーン・アンソニー、サイモン・ウォード、リチャード・ジョンソン、レイ・ミランド、トレヴァー・ハワードなど。

1976年製作/イギリス
原題または英題:Aces High
配給:富士映画
劇場公開日:1976年7月10日

ストーリー

一九一七年。第一次世界大戦は悲惨な戦いが繰り返され、一進一退のまま膠着状態が続いていた。イギリス空軍・航空隊のフランス基地に、航空時間十数時間という新米パイロットたちが着任してきた。その一人、ステファン・クロフト(ピーター・ファース)は希望に胸をふくらませ、憧れの英雄ジョン・グレシャム(マルコム・マクドウェル)の話に聞き入っていた。しかし、しばらくするうちに英雄と呼ばれている男たちの生活が、酒と女の明け暮れであることをしり愕然とする。また前線での生活は、クロフトが考えていたほど甘いものではなかった。現実との落差を思い知らされて戸惑うクロフトに、シンクレア(クリストファー・プラマー)だけが優しい言葉をかけてくれた。しばらくすると、偵察飛行の命令が下され、初めての実戦に緊張するクロフト。グレシャムを先頭に、戦闘機SE5の三機が基地を飛び立つ。ドイツ軍エリヤに入るや、SE5めがけて高射砲が炸裂する。グレシャムは、激しい戦闘のさ中、クロフト機を見失ってしまう。基地についても彼は戻っていない。遂に逃げ切れなかったのか--数時間後、かすかな爆音が聞こえてきた。クロフトだった。翌日、グレシャムは連合軍指令本部に呼び出され、新しい任務が下された。二日に迫った攻撃を前に、ドイツ軍の最前線にある要塞を空中撮影することだった。彼は、写真撮影にベテランのシンクレア、パイロットにクロフトを任命し、SE5二機が護衛する中、FE機はドイツ軍前線に向かう。一斉に高射砲が炸裂し、FE機は機首を極端に下げて要塞に向かう。そのとき、ドイツ軍のアルバトロス機の大編隊が現われた。シンクレアは、すべての撮影を終えると、機関銃を撃ちまくった。しかし、アルバトロス編隊の前に、打ち落とされていくSE5。クロフトのFE機も尾翼が撃ち落とされ、やっとの思いで基地に辿りつく。任務を遂行したクロフトは得意になって、グレシャムに報告しようとして振り返り、そこに冷たくなったシンクレアの死体を見て茫然とする。シンクレアの死に悲しみに包まれた部隊に本部指令が届いた。連合軍の電波を防害しているドイツの飛行気球を爆破せよというのだ。その気球を守るために地上には対空砲射機が備えられ上空にはいつも戦闘機がパトロールしている。隊員たちは無言のうちに死を覚悟していた。それは血みどろの戦いだった。クロフト機が敵機と正面衝突し、大炎上して落下していく。任務は遂行され、連合軍の勝利に終った。だが、グレシャムは空しさを隠しきれなかった。クロフト以下、四人の部下を失ったのだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

3.5イギリスも人材不足だったんだ。

2022年1月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

第一次世界大戦 複葉機での戦いの映画。
基本的に反戦映画。子供の頃見て、複葉機プラモデル作って遊んだ記憶がある。ドイツの複葉機かっこいいと思って、ドイツ空軍に憧れた事もある。ドイツ空軍の制服もかっこいいし。それで、第二次世界大戦はもっとかっこいいと思って、タイガー戦車とか、ケッテンクラートとかプラモデルで作った事がある。それで、同じ負けた国なのに、日本軍の武器も制服もなんてダサいと思っていた。
この映画見ると、事実かどうか判明しないが、まだ、戦争を楽しんでいるように見える。しかし、この約20年後に第二次世界大戦が始まり、その5年後に原爆が日本に落とされる。つまり、飛行機が出来て、百年経たない内に、原爆が落とされ、文明崩壊の危機を人類は見たのだ。勿論、原爆を落としたアメリカは悪いが、戦争は日本の侵略戦争である。しかし、この映画の中で表現される騎士道や武士道は、第二次世界大戦にはもはや無いと言う事だ。言い方変えれば、真剣に戦争をやっていたのかもしれない。大変に怖いが。
イギリスも切羽詰まって、日本と同じような事やっていたんだ。と思った。願う平和。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
When I am 75♥️