「久々にカンフージャッキー」酔拳2 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
久々にカンフージャッキー
なんとジャッキーの『酔拳』20年弱ぶりの続編。といっても前作とのつながりはほとんど無い。同じ黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を主人公としたツイ・ハーク&リー・リンチェイ(現ジェット・リー)の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズがヒットしたんで、それに刺激を受けて作ったという話もあるようだ。
監督はジャッキーの大先輩のラウ・カーリョンとなってるが、彼のクラシカル(古風)なカンフーが当時の時代にもジャッキーにも合わないとジャッキー側が判断し、結局カーリョンは途中降板してジャッキーがかなりのアクションシーンを撮り直したらしい。実際、観ていても個人的には今ひとつ面白さが足りないように感じられ、可もなく不可もなくの出来だった。僕はやっぱり現代アクションのジャッキーのほうが好きなんだなと再認識したのであった。あと女優が義理の息子に甘い継母役のアニタ・ムイだけで、ヒロインっぽい女性がいなかったのもちょい不満。
なおラストがえらく中途半端なところで尻切れトンボのように終わるが、その後のシーンが日本の感覚ではちょっと問題があったようだ。もっとも現在では地元香港のDVDなどでもそのシーンはカットされているらしい。
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